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JDK (Java Development Kit)

【ジェイ・ディー・ケー】

最終更新日: 2000/07/11

 Javaの開発元であるSunが提供するJavaの基本開発セット。他社製のJava関連製品も、このJDKをベースとして開発されることから、事実上、JDKのバージョンはJavaのバージョン番号に等しい。

 JDKの最新バージョンであるJDK 1.2は、1998年12月に発表され、正式名称がJava2と命名された。。

 Java2では、以下のような機能強化がなされている。

●Javaファンデーション・クラス(Java Foundation Class)の完全実装

JFCは一般的なアプリケーションが利用するAPIやコンポーネントをセットにしたもの。JFCを利用することで、アプリケーションとしての一般的な機能を少ないコードで実装できるようになり、少ない工数でのアプリケーション開発が可能になる。

●Javaエクステンション・フレームワーク

エンタープライズアプリケーション向けのコンポーネントであるEnterprise JavaBeansなどをJDKにプラグインできるようにし、エンタープライズアプリケーションの機能モジュールをクライアントサイドに配置し、実行時にこれをJava VMにプラグインできるようにする機能。これによりエンタープライズアプリケーションは、機能モジュールをクライアント側に配置できるので、アプリケーションの起動が高速化される。

●CORBAサポート・相互運用性の向上

相互運用性の高い分散環境を実現するために、CORBAサポートが追加された。またJavaデータベース接続ソフトウェアのJDBC API、C/C++やアセンブラなどで開発されたライブラリをJavaソフトウェアから呼び出し可能にするJNI(Java Native Interface)の機能が強化された。

●セキュリティ機能の強化、柔軟性の向上

柔軟性の点で問題があった従来の「サンドボックス」の概念に代え、エンタープライズ・クラスの階層化セキュリティシステムを導入。これによりセキュリティモデルを必要に応じて動的にカスタマイズできるようにした。

●パフォーマンスの向上

Java Performance Modelを導入し、性能を大幅に向上させた。

 このJava2では、それまでのライセンス戦略が大幅に見直され、ライセンス料が低価格化されたり、一部の用途では無償化されると同時に、開発段階でのクラスライブラリの一部変更などが許容されるようになった。

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