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リピータ・ハブ (repeater hub)

別名
シェアードハブ (shared hub)

最終更新日: 2002/05/13

 イーサネット用のハブのうち、スイッチング機能を持たないハブ(集線装置)のこと。最も単純で、最も安価な形態のハブである。

 リピータ・ハブは信号の整形/中継機能しか持たない最も単純な形態のハブであり、あるポートから入力されたイーサネット・フレームの信号(つまり、そのポートに対して送信された信号)は、信号レベルの調整・整形や、タイミングのずれなどが直された後、すべてのポートに対して同時に送信される。つまり、ある1つのポートから入力された信号は、すべてそのまま全ポートへ無条件に中継される。このため、シェアードハブ(共有型のハブ)と呼ばれることもある。

 このように、あるポートで送信が発生すると、リピータ・ハブでは、そこに接続されているすべてのハブ、すべてのネットワーク機器(ノード)に対して、同じ信号が伝えられる。コリジョン信号もすべてのノードに対して中継されるので、リピータ・ハブではコリジョン・ドメインは、そのネットワーク全体で共有されているということになる。

 これに対して、各ポートに接続されている機器を(MACアドレスなどを基に)判別して、必要なポートにしかイーサネット・フレームを中継しないものをスイッチング・ハブという。スイッチング・ハブでは、通信トラフィックを局所化しネットワーク全体のバンド幅を向上させる働きがある。またスイッチング・ハブでは、コリジョン・ドメインが分割されることになるので、特に100BASE-Tなどにおいて、ネットワーク全体の規模を大きくすることができるというメリットもある。

 ハブには、リピータ・ハブかスイッチング・ハブかという違いのほかに、もうひとつ、インテリジェント・ハブか、ノンインテリジェント・ハブかという違いもある。インテリジェント・ハブとは、SNMPやRMONなどのネットワーク管理機能を持つハブのことで、ハブの状態を外部からモニタリングしたり、そのハブ内を流れるネットワーク・トラフィックを外部から監視することができるハブのことを指す。この意味では、リピータ・ハブとは、インテリジェントを持たないハブ、つまりノンインテリジェント・ハブのことになる(インテリジェンスがないので「ダムハブ」ということもある)。製品によっては、管理用のボードを追加することによって、インテリジェント・ハブにすることができるリピータ・ハブもある。

 ハブにはこれ以外にも、スタッカブル・ハブ(スタック接続によって、ポート数を拡張可能なハブ)と、ノンスタッカブル・ハブの2種類があるが、これはリピータ・ハブ/スイッチハブ、インテリジェント・ハブ/ノンインテリジェント・ハブの違いに関わらず、いずれのハブにおいても利用できる選択肢である。

 リピータ・ハブは、最も単純で最も安価なハブであり、4ポート程度の卓上型の小型のものから、数十〜数百ポートまで拡張可能なスタッカブルなラックマウント・ハブまで、非常に多くの種類がある。

リピータ・ハブ
リピータ・ハブ
物理層のレベルでネットワーク・パケットを中継するための装置。中継するフレームの宛先には関わらず、ある1つのポートから入力されたフレームをすべてそのまま全ポートへ無条件に中継する。正常なフレームだけでなく、コリジョンも中継される。

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