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HomePNA (Home Phoneline Network Alliance)

【ホーム・ピー・エヌ・エー】

最終更新日: 2001/05/16

 家庭内に配線された音声通話用の電話線を利用して、情報機器間での高速データ通信を可能にするための規格。米国の業界団体によって1998年に提唱された。

 HomePNAでは、アナログ音声通話(20Hz〜3.4kHz:4kHzまで規格上予約されている)やxDSL(25kHz〜1.1MHz)が使用しているものよりも高い周波数帯域(5.5MHz〜9.5MHz)を使用して通信を行うことで、これらの機器と電話線を共有することができる。つまり、音声による通話や、xDSLでのデータ通信を行いながら、同時に同じ回線を使用してHomePNAでの通信が行える。

 1998年当初に発表されたHomePNA 1.0の規格では、1Mbits/sの通信速度をサポートしており、AMD社などが通信用チップと、PCに装着してHomePNAでの通信を可能にするネットワーク・カードの販売を開始した。HomePNAの通信プロトコルは、10BASEネットワークなどと同じIEEE 802.3 CSMA/CDをベースとしたものであり、事実ユーザーからみれば、イーサネット・カードを装着するような感覚でPCにHomePNA対応カードを装着し、ネットワーク用ドライバを組み込むことで、回線上に存在するほかのHomePNA端末とファイルの交換やプリンタの共有などが行えるようになる。

 1999年末に公開されたHomePNA 2.0は、1.0と互換性を保ちつつ、10BASE-Tと同じ10Mbits/sまで速度を引き上げた。すでにHomePNA 2.0対応の製品も登場している。また、PCとHomePNAアダプタとの接続インターフェイスは、従来のPCカードとPCIのほか、USBも利用できるようになってきている。

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