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CATV (Cable TV)

【シー・エー・ティー・ブイ】

別名
ケーブルTV (cable television)

最終更新日: 1999/03/17

 有線テレビ。地域にあるCATV局から、光ファイバや同軸ケーブルを家庭まで敷設し、このケーブル網を利用して、テレビ放送サービスを実現するシステム。最近では、CATV網を利用したインターネット接続サービスや電話サービスなどの双方向通信サービスも開始されている。

 本来CATVは、地上波テレビ放送を受信しにくい地域における難視聴対策としてサービスが始まった。CATVの歴史は意外に古く、日本で最初に開局された有線テレビ局は、1955年(昭和30年)に群馬県北群馬郡伊香保町で、40世帯を対象にしたものだとされる。この伊香保町は、山の東側斜面に位置する温泉町で、地上波テレビ放送を受信することができなかった。有線テレビに関する米国の雑誌を目にした旅館の当主がNHKなどと協力して開局にこぎつけた。こうした難視聴対策型のCATV局では、局のアンテナで地上波テレビ放送を受信し、ケーブル網への番組の再送信を行う。またCATV局によっては、独自の番組を作り、地域に密着した情報を提供するチャンネルを設けているところもある。

 比較的小規模で、地域密着型だった初期のCATV局に代わり、その後急速に視聴者人口を拡大した都市部のCATV局では、地上波テレビ放送の再送信だけでなく、BSやCSの衛星放送を局のアンテナで受信し、数十〜百を超えるチャンネルの再送信をケーブル網の加入者に対して行っている。

 アナログ放送である現在の地上波テレビ放送では、1つのチャンネルを放送するのに6MHzの帯域が必要である。90MHz〜96MHzから、順次6MHz単位に周波数を割り当てて、各チャンネルの放送を行っている。CATVでは、電波の代わりに、CATVのケーブル網を利用して、これらの信号を加入者まで配信する。ほとんどのCATV局では、地上波テレビ放送の再送信も行っているが、これらの周波数帯域は地上波テレビ放送のそれと同一なので、この再送信については、市販のテレビ受像機でそのまま受信できる。これに対しBS放送やCS放送の再送信では、通常の地上波テレビ放送よりも高い周波数の帯域を6MHz単位に割り当て、かつ有料番組に対してはスクランブルをかけて加入者まで送信する。このため加入者側では、高い周波数に割り当てられた番組の信号を受信し、またスクランブルを解除するためのセットトップボックス(STB)を設置する必要がある。CATV局によって、配信される番組の内容や、割り当てられるチャンネルは異なるので、加入するCATV局に応じて、対応するセットトップボックスを購入またはレンタルする必要がある。

 比較的新しく都市部に開局されたCATV局では、当初より双方向サービスを意識して、大容量の光ファイバケーブルなどを地域に敷設し、これを利用してインターネット接続サービスや電話サービスなどの双方向通信サービスを行うところが増えている。このような付加サービスは、テレビ番組用に割り当てられたチャンネルの隙間の帯域に、ダウンストリーム(局→加入者宅)とアップストリーム(加入者宅→局)用のデータ通信用チャネルを割り当てることで実現される。このため双方向接続サービスを利用するには、通常の番組受信用セットトップボックスとは異なる通信用デバイスが必要になる。

 たとえばインターネット接続では、コンピュータでのデータ通信を可能にするケーブルモデムと呼ばれるデバイスを接続する。1チャンネル分の6MHzの帯域を使うと、30Mbps程度のデータ転送が可能だが、利用可能な通信速度はCATV局に設置されるケーブルルータ(およびケーブルモデム)によって異なる。一般的には、ダウンストリーム/アップストリームにそれぞれ10Mbpsを割り当てる対称型のもの、ダウンストリーム側に6Mbpsを、アップストリーム側に1.5Mbpsを割り当て、ダウンストリーム側を高速にした非対称型のものなどがある。

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