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Jini

【ジーニー】

最終更新日: 2000/07/11

 コンピュータ機器のインテリジェントな接続を可能にするソフトウェア技術。Sun Microsystemsによって開発され、1998年に発表された。

 Jiniでは、同社のJavaテクノロジを応用して、コンピュータ本体やプリンタ、ビデオプロジェクタなど、ネットワーク接続されるデバイスのそれぞれにJavaコードを搭載し、各デバイスがネットワークに接続されると、このコードによってデバイスが自発的にネットワークをモニタし、利用可能なネットワーク資源を検出して、逆に自分が存在することをネットワークに宣言して資源を公開する。このためSun Microsystemsは、Jiniによって構築されるネットワークを指して、「自発的なネットワーキング」または「動的なコンピューティング」と呼んでいる。

 従来のネットワークでは、コンピュータやプリンタなどをネットワークに接続したときには、基本的に人間がマニュアルで必要な設定を行い、ネットワークに公開されている資源を利用したり、逆にネットワークに対して資源を公開したりできるようにする必要があった。これに対しJiniでは、デバイスがネットワークに接続された時点で、デバイス同士がインテリジェントに情報交換することで、必要な設定を自動的に行えるようにする。

 Sun Microsystemsでは、ビジネス利用はもちろん、Jiniをホームネットワークに対しても普及させることを狙っている。

 このJiniに対しMicrosoftは、同様の主旨を持つ規格としてUniversal Plug and Playを提唱している。

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