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K Virtual Machine

【ケイ・バーチャル・マシン】

最終更新日: 2001/01/12

 米Sun社が小型情報機器向けに新たに開発したJava仮想マシン(Java VM)。1999年6月に開催されたJavaOne99(Java開発者向けカンファレンス)で発表された。

 このJavaOne99において、Sun社は、Java 2テクノロジをターゲット市場ごとにきめ細かく対応させることを目的として、Java 2に3つのエディションを設定した。これらはネットワークサーバ向けのJava 2 Enterprise Edition(Java2EE)、デスクトップPC向けのJava 2 Standard Edition(Java2SE)、携帯電話や小型情報機器向けのJava 2 Micro Edition(Java2ME)である。このうち最後のJava2MEの一部として新規に開発されたJava VMがK Virtual Machine(KVM)である。

 KVMは、キロバイト(Kbytes)単位のサイズを意識したコンパクトなVMという意味でこう呼ばれている。KVMが発表された前出のJavaOne99では、80Kbytesから100KbytesというKVMの開発途中バージョン(Early Access版)が紹介され、このKVMを組み込んだ3Com社の携帯情報機器であるPalm Vが会場で販売された。

 KVMは、小型コンシューマ機器メーカー大手数社との協力のもとで開発が進められた。これらはMotorola(双方向ページャへの組み込みを予定)、3Com(前出のPalm Vシリーズなどに組み込みを予定)、日本のNTT移動通信網(NTTドコモ)の3社。NTTドコモは、すでに「iモード」と呼ばれる携帯電話向けの情報サービスを開始しているが、将来版のiモード情報サービスにおいて、Javaテクノロジをベースとしたコンテンツに移行していくことを1999年3月に発表した。NTTドコモ向けにiモード対応携帯電話機を製造している松下、NEC、三菱、富士通は、KVMを搭載したiモード対応携帯電話機を発表する予定である。

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