5分 − 分析者の道具から、経営支援システムへ

 最後に、ビジネス・インテリジェンスはこれからどのような方向に向かっていくのかについて触れておきましょう。

- PR -

 これだけ魅力のあるビジネス・インテリジェンスではありますが、問題もあります。データ処理や分析作業に時間や手間がかかる点については改善されるつつあるとしても、何といっても、肝心要の抽出されたビジネス・インテリジェンス自体が本当に有効なのかという点が大きな論点になるでしょう。

 従来のビジネス・インテリジェンスは、ユーザー=意思決定者の手助けをするツールという粋を出ず、そこに限界がありました。責任はあくまでも分析を行う意思決定者にあるのです。

 そこで登場してきた新しい考え方に、CPM(コーポレート・パフォーマンスマネジメント)があります。

 これはビジネス・インテリジェンス系のシステムを適用して、部署や個人の業績(パフォーマンス)を常時監視を行い、企業経営に役立てようというものです。個別の業績をBSCなどのフレームワークによって集計・集約し、ビジネス戦略・目標が達成できているかを測定・検証するというわけです。

 具体的には、社内外の各種データから戦略目標やその実現手段であるCSFに対する指標であるKGI(売上高、利益率、成約件数など)やKPI(引き合い案件数、顧客訪問回数、歩留まり率、解約件数など)を算出し、これによってビジネスの状況を表します。

 これら指標は、その指標を必要とする意思決定者ごとにポータルを用意し、そこにダッシュボード画面でグラフィカルに表示するという方法が流行しています。

図5 「Dr.Sum EA Visualizer」による経営ダッシュボードの画面例(提供:ウイングアーク テクノロジーズ)(クリック >> 図版拡大

 ビジネス・インテリジェンスを取り巻くIT製品は、今後ますます高度化していくでしょう。しかし、どんなに高度な統計解析ツールを使おうとも、どんなに見栄えのいいビジュアル化ツールを使おうとも、現場の仕事に結び付かなければ意味がありません。泥臭くてもいいからビジネスに役立つことがビジネス・インテリジェンスの本来的使命であるという当たり前のことを決して忘れてはいけません。

 Index 
 5分で絶対に分かるビジネス・インテリジェンス
 

ビジネス・インテリジェンスとは何か?

  1分 − 有用な情報は、人によって異なる
  2分 − データと情報とインテリジェンスの関係
  3分 − 比較可能化と傾向可視化
  4分 − ビジネス・インテリジェンスを支えるBIツール
5分 − 分析者の道具から、経営支援システムへ

5分で絶対に分かるシリーズ
 ・5分で絶対に分かるシステム開発
 ・5分で絶対に分かるプロジェクト管理
 ・5分で絶対に分かるCIO
 ・5分で絶対に分かるITアーキテクト
 ・5分で絶対に分かる工事進行基準
 ・5分で絶対に分かるSOX法と内部統制の違い
 ・5分で絶対に分かる日本版SOX法
 ・5分で絶対に分かる内部統制
 ・5分で絶対に分かるJ-SOX IT統制ガイダンス
 ・5分で絶対に分かるグリーンIT
 ・5分で絶対に分かる情報セキュリティ監査
 ・5分で絶対に分かるERP
 ・5分で絶対に分かるCRM
 ・5分で絶対に分かるビジネス・インテリジェンス
 ・5分で絶対に分かるBPMS
 ・5分で絶対に分かるSaaS
 ・5分で絶対に分かるITIL
 ・5分で絶対に分かるサーバ仮想化
 ・5分で絶対に分かるストレージ
 ・5分で絶対に分かるオフショア開発
 ・5分で絶対に分かるSOA
 ・5分で絶対に分かるUML
 ・5分で絶対に分かるオブジェクト指向
 ・5分で絶対に分かるフィッシング詐欺
 ・5分で絶対に分かるWinny情報漏えい対策
 ・5分で絶対に分かるRFID
 ・5分で絶対に分かる非接触ICカード
 ・5分で絶対に分かるPKI
 ・5分で絶対に分かるファイアウォール
 ・5分で絶対に分かるIDS
 ・5分で絶対に分かるVPN


ホワイトペーパーTechTargetジャパン

@IT情報マネジメント メールマガジン 情報マネージャのための情報源(無料)


この記事に対するご意見をお寄せください managemail@atmarkit.co.jp

キャリアアップ

- PR -
@IT Sepcial

イベントカレンダー

PickUpイベント

- PR -
もっと見る

TechTargetジャパン

@IT Sepcial
ソリューションFLASH

求人情報