ITリーダーは、IT部門の“新たな役割”を追求せよ
2012/2/10
今後、IT戦略をどう考え、どうリードしていくべきか
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ビジネスを支えるインフラとしてITの役割が増すにつれ、“IT戦略の優劣”がそのまま企業の収益に直結する時代となっている。そのことに早くから気付いていた海外の先進企業は、CIOに強力な権限を与え、ITを極めて重要な経営戦略の1つとして位置付けてきた。一方、日本企業に目を向けてみると、ごく一部の企業をのぞいて、“ITの戦略的活用”においては大きく立ち遅れているのが実情だ。
では、日本企業が“ITの戦略的活用”を実現するためには、IT部門を率いるリーダーは何を考え、どう行動すべきなのだろうか?――企業のCIOやエグゼクティブに対し、ITマネジメント全般にわたる提言を行っている米ガートナー デール・カトニック氏に、@IT担当編集長 三木泉が話を聞いた。
ソーシャルデータ分析の鍵は“コンテキスト”
三木 ガートナーでは、「2012年の戦略的テクノロジ Top10」の中で「モバイル」や「ソーシャル」を挙げていますが、こうしたトレンドは一般的なエンタープライズITにおけるITマネジメントにどのような影響を与えるとお考えでしょうか?
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| デール・カトニック(Dale Kutnick)氏 米ガートナー シニアバイスプレジデント |
カトニック氏 CIOやIT部門のリーダーたちにとって、過去30年間の主な業務は社内のITサポートが中心でした。しかしこれからのIT部門は、その役割を超えていくことが予想されます。
今後は社外の顧客やサプライチェーンパートナー、エコシステムを構成するさまざまな人々に、より良いサポートを提供することを通じて、より主体的にビジネスに貢献する役割が求められるようになります。
これは従来のIT部門の業務とは大きく性質を異にするアクティビティです。なぜなら、一般消費者であれ、パートナー企業であれ、相手がどのようなデバイスを使ってシステムにアクセスしてくるか予測がつかないからです。従って、従来とは異なるアプローチが必要になってきます。
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また“ソーシャル”も、今後エンタープライズITにおいて重要性を増してくる要素の1つです。ソーシャルネットワーク上での顧客の行動情報を集計・分析することで、顧客が何を求め、どのような行動パターンを取るかを理解できるようになります。こうした取り組みは、一般消費者向けの消費財メーカーだけでなく、一般的な製造業や小売業にとっても重要性を増してくるでしょう。
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| 三木泉 アイティメディア @IT担当編集長 |
こうした取り組みの鍵を握る技術が、コンテキスト志向コンピューティング(Context-Aware Computing)です。ソーシャルネットワークからは消費者の行動、つまりコンテキストを読み取ることができます。モバイルのログ情報を集計・分析すれば、人々が今どこにいて何をしているか、さらに詳細なコンテキストを読み取ることができます。モバイルは、こうしたソーシャルの文脈においても、今後さらに重要性を増してくると思います。
三木 つまり、一般消費者向けのビジネスにおいて、より収益を上げるための判断材料がどんどん増えてきているということですね。
カトニック氏 その通りです。さらに言えば、こうした情報は短期的な収益を上げるだけではなく、中長期的なビジネスの成長を確保するための材料としても極めて有用です。
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ホワイトペーパー(TechTargetジャパン)
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