
IT企業はITSSで人材育成できるのか
2010/2/4
ITSS(IT Skill Standard:ITスキル標準)は、IT人材の効果的な育成を推進することを目的として、2002年12月に経済産業省から発表されて以来、改訂を重ね、現在の最新版は2008年にリリースされたVersion 3 2008である。
すでにITSSは、多くのIT企業で活用されているが、IT業界全体の人材育成に、果たして効果を挙げているのだろうか。発揮していないのであれば、その原因は何かを検討し、解決への道を検討してみる。
ITSSスキル調査結果は横ばい状態
ITスキル研究フォーラム(iSRF)では、2002年より毎年1回、IT技術者を対象としたスキル診断をインターネット上で行っており、調査結果が発表されている。
2003年から2008年の調査結果を時系列的に整理してみると、図表1や図表2のようになる。エントリーレベルは、ITSSの未経験レベル、レベル1、レベル2を合算したものであり、ITSSのレベル定義では、指導者の下で仕事のできるレベルの人たちである。
| (図表1)ITSSレベル別人材分布の推移 |
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| (出典)iSRF(ITスキル研究フォーラム)公表資料より作成 |
| (図表2)ITSSレベル別人材分布の推移(3レベル別) |
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| iSRF(ITスキル研究フォーラム)公表資料より作成 |
レベル3は独力で仕事ができるレベル、レベル4は指導ができるレベルで、この2レベルがミドルレベル、レベル5以上は企業内外におけるプロフェッショナルであるハイレベルというのが、ITSSにおけるレベル感である。
ここ3年間の結果は、レベル別に見ると若干変化があるものの、エントリーレベル、ミドルレベル、ハイレベルで集計した結果で見ると、まったく変化がなく横ばい状態にある。
この調査は対象者が毎年同一である定点調査ではなく、あくまでも定期調査であるため、調査年度ごとのバラツキが存在することは考慮する必要がある。しかし、情報処理推進機構(以下、IPA)IT人材育成本部の調査でも同様の傾向が出ており(図表3参照)、やはり、ここ数年間はITSSベースで見る限り、IT業界の人材のレベルアップ、底上げはされていない。
| (図表3)ITSSレベル別人材分布(2007年/2008年比較) |
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| (出典)『IT人材白書2009』(IPA IT人材育成本部編、オーム社、P41) |
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ホワイトペーパー(TechTargetジャパン)
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