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連載
情シス部のリバイバルプラン(番外編 )


働き盛り年代減少で危機を迎える情報サービス産業

井上 実

2006/12/21

第5回1 2次のページ

この連載ではこれまで、情シス部のリバイバルプランを検討してきた。しかし、情シス部のパートナーである情報サービス産業も、“働き盛り年代の減少”という大きな課題を抱えている。今回はこの問題を番外編として考える。(→記事要約<Page 2>へ)

 本連載ではこれまで、企業の生命線となった情報システムを担う情シス部のリバイバルプランを検討してきたが、情シス部のパートナーである情報サービス産業も“働き盛り年代の減少”という大きな課題を抱えている。

 今回は、情シス部のリバイバルプランの番外編として、情報サービス産業が働き盛り年代減少を招いた原因を分析するとともに、今後打つべき方策を検討する。

情報処理技術者試験応募者の減少が示す情報サービス産業の少子高齢化

 情報処理技術者試験の応募者数は、図1が示すとおり、2003年から4年連続して減少し、2006年度の応募者は、2002年度よりも20万人も減少している。その主な要因は次の2つによるものである。

(図1)情報処理技術者試験の応募者数推移

新規採用抑制による基本情報技術者試験応募者の減少

 基本情報技術者試験受験者の平均年齢は、2001年から2006年までほとんど変化はなく、25歳前後である(図2参照)。情報サービス企業における新規採用者数の推移と、基本情報技術者試験の応募者数推移は、ほぼ同じような曲線を示している(図3参照)ことからも、大卒の新入社員が受験者の中心と思われる。従って、情報サービス企業における新規採用の抑制が、基本情報技術者試験の応募者減少(図4参照)の主な要因である。

(図2)情報処理技術者試験受験者の試験区分別平均年齢

(図3)新規採用数と基本情報技術者試験の応募者数

(図4)情報サービス企業における新規採用数

30代半ば以降の人員減少による高度情報処理試験応募者の減少

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 システムアナリストやプロジェクトマネージャ、アプリケーションエンジニア、テクニカルエンジニア(ネットワーク、データベース、システム管理、エンベデッド)、上級システムアドミニストレータ、情報セキュリティアドミニストレータ、システム監査などの高度情報処理技術者試験受験者の平均年齢も2001年からほとんど大きな変化がなく、34〜36歳が中心である(図2参照)。

 情報サービス企業の新規採用数から類推した年齢別分布は図5のようになり、30代半ば以降の産業人口が減少傾向にあることが分かる。これが、高度情報処理技術者試験応募者減少の主な要因である。

(図5)新規採用数から類推した年齢別分布

 情報処理試験応募者の減少は、30代半ば以降の若年者層が非常に少なく、すでに少子高齢化社会を情報サービス産業が迎えていることを示している。新規採用数から類推した年齢分布である図5を縦にしてみると、脚(leg)部分が細く、足(foot)部分のないワイングラスのような形(図6参照)をしており、立っていることが難しいくらいバランスの悪い形をしていることが分かる。

(図6)通常のワイングラスと足のないワイングラス

 情報サービス産業において、最も働き盛り年代である30代半ばの人口が少ないというゆがんだ年齢構成は、情報サービス産業の業績を左右するくらい重要な問題である。なぜ、このような事態を招いてしまったのだろうか。その原因を探ってみる。

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働き盛り年代減少で危機を迎える情報サービス産業
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情報処理技術者試験応募者の減少が示す情報サービス産業の少子高齢化
  Page2
年齢構成のゆがみの原因
ゆがんだ年齢構成を乗り越えるための3つの方策
根本的解消には情報サービス産業の産業としての魅力向上が必須


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