リーダーシップを発揮するにはどうすれば?(後編)
2006/7/4
ティータイム
人間には「人を動かしたい」「何かを成し遂げたい」「人と仲良くしたい」という基本的な動機があるとされており、その欲求の強さの個人差が大変大きい。これらの特性は先天的なものか、あるいは幼少期に形成されるといわれている。しかし、人間には眠っている能力も多い。たたき起こせばカリスマのレベルは無理でも、そこそこのレベルには到達できる可能性もあるだろう。
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筋肉でも頭脳でも人間の機能は使えば高まる。意識して行動してみる。その行動を続けているうちに、だんだん抵抗感がなくなってきて、あまり意識しないでもできるようになる場合もよくある。習慣化された状態にまで至れば、やらないと気になるようにまでなる。
リーダーシップが「人を動かしたい」という基本動機に起因するように、顧客指向は「人と仲良くしたい」に起因している。「ありがとうございます」と大声でいって何度も頭を下げているうちに、本当にお客さんがありがたく思えるようになったという話がどこかに書いてあった。
暇があれば引き出しをそっと開いて、「辛抱」としたためた色紙を見ているという人がいた。これを始めてから、(しゃべりたい自分を抑えて)部下の話を聞けるようになったという。
意欲の高まらないときには、意識して少し早く歩くようにしていると元気が回復してくる場合がある。消極的な特性の人は、例えば、セミナーに参加したときに最前列に座るようにしてみたり、必ず質問をするなどといったことから始めてみる方法がある。こんなことでも続けていると少しずつ何かが変わっていくものだ。
意識も行動も脳の中で起こっている。脳の神経回路では、使用した機能を担う神経細胞同士のつながりが使うほどに強化され、神経回路の中を流れる情報が流れやすくなる。まず「意識」を引き金に、新しい行動を行う機能の神経回路を動かし、これを繰り返すことによって、意識を引き金にしなくても、この新しい行動の回路が自然に作動するようになることもある程度期待できそうだ。
おわりに
京都大学と神戸大学において、計5回のヒマラヤ遠征隊に加わり、その中で隊長を3回務めた平井一正氏(神戸大学名誉教授)が、自身のこれまでの経験を踏まえて「リーダのあり方」を下記の(10+1)の項目にまとめて語っておられる。
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情報システムコンサルタント(日本情報システム・ユーザー協会:JUAS)、情報処理技術者(特種)
元武田薬品情報システム部長、1999年12月定年退職後、ITSSP事業(経済産業省)、沖縄型産業振興プロジェクト(内閣府沖縄総合事務局経済産業部)、コンサルティング活動などを通じて中小企業のIT課題にかかわる。
前編に引き続き、今回もリーダーシップ発揮の問題を取り上げる。
中間管理職はリーダとして上位組織の方針をブレークダウンし、自分の管理する組織のビジョンや戦略、施策や目標を的確に設定して明確に提示する「目標設定力」が必要だ。次に困難な仕事や高度な課題を部下に任せる場合には、動機付け(モチベーション)が成果の鍵を握る。つまり、「動機付けをする力」がリーダーには求められる。
3つ目のリーダーシップの要素には、部下の心や行動をまとめて目的に向かわせ、目標に到達させる「統率力」が挙げられる。統率力を大きく分ければ、1. 引っ張っていくタイプ、2. 押していく(支援)タイプ、3. 一見何もしていないように見えるのに、うまくいくタイプがいる。そして、最も重要なのは、やろうとしていることに対する「リーダーの動機と献身的な態度」である。私心を捨て一生懸命に努力する姿は美しい。これが人を動かす。マネージャの能力についての重要な視点は、ある仕事や役割に対しては何組かの能力の組み合わせがあること、また、この組み合わせの中で各能力のバランスが取れていることだ。
| Page1 リーダーシップの要素(その1)――目標設定力 リーダーシップの要素(その2)――動機付けをする力 |
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| Page2 リーダーシップの要素(その3)――統率力 「長所を伸ばせ」だけでよいのか? |
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| Page3 ティータイム おわりに |
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