5分で絶対に分かる日本版SOX法5分で絶対に分かる(1/6 ページ)

» 2007年01月18日 12時00分 公開
[桜本 利幸@IT]

日本版SOX法がついに走り出す日本版SOX法がついに走り出す

 「日本版SOX法」「米国SOX法」「J-SOX」「内部統制」など、つい3年前までは一般にはまったくなじみのなかった「内部統制」と「SOX」という言葉が乱舞し、上場企業はその対応に向け一斉に走り出した。

 一方、走り出した企業の内部統制対応を支援すべく、コンサルティング会社やIT企業は大きなビジネス機会ととらえ、新たなサービスや製品の投入やプロモーションが花盛りである。

 そのような熱い環境の中で、「日本版SOX法は何をどれくらいの範囲で、どれくらいの深さで、良しあしの判断はどんな基準で?」などを解説した実務面でのガイドラインが「財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準-公開草案-」(以下、実施基準案)として、2006年11月21日に金融庁企業会計審議会から公開された。

 公開草案なので確定版に向けた今後の議論の余地は残すが、「目的」や「しなければならないこと」が明確になり「やり方」「やるボリューム」など目指すゴールとそこに行くための道筋、手段が見えてきた。この日本版SOX法やJ-SOXといわれる、「財務報告報告に関する内部統制」のポイントを解説する。

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