■3分 − SCMシステムとは個別システムを組み合わせたもの
では次に、SCMを支えるITシステムを紹介しましょう。製造業における一般的なSCMシステムを例に説明しましょう。
●SCMの核「計画系業務」を支えるSCP
まず、分析を支援するシステムとして、BIとDWHがあります。これらは計画を立案する際に、「過去実績が今後の計画とどれだけ乖離(かいり)しているか」を分析したり、計画の正当性を検証したりするために使います。
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そして、SCMの核となる計画系業務を支えるシステムがSCP(Supply Chain Planning)です。販売データや出荷データなどの過去実績を数理統計を使って分析するほか、BIと連携して需要予測、販売計画、需給計画などの立案を支援します。
そうした各種計画を受けて、製造日程計画の立案を支援するのがスケジューラです。さらに、その製造日程計画を基に、ERPあるいはMRPで資材所要量計算を行います。
●システム構築は、機能分担の切り分けがポイント
ERP/MRPで資材所要量を計算した後は、それに基づいて製造指図、購買指図を行います。ここで注意です。図3の「製造指図」プロセスが、ERP/MRPとMES(Manufacturing Execution System)の範囲の隣接点に位置しています。実は両方とも同じ機能を持っているのです。しかし、機能が重複していると混乱の原因になるため、ERP/MRPとMESのどちらに担当させるか、明確に切り分けなければなりません。
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| 図3 製造業におけるSCMシステムの一例。計画・実行・分析を支援する個別システムを必要に応じて選び、連携させて構築する(クリックで拡大) |
こうした機能分担の切り分けは、システム構築の大きなポイントです。というのも、ERP/MRPやMESに限らず、近年はシステム機能の拡充により、隣接するシステム同士の境界線があいまいになりつつあるためです。
ほかにも、産業用機械の動作制御を行うPLC(Programmable Logic Controller)、製品の品質試験データを分析するLIMS(Labo Information Management System)など、さまざまなシステムが存在します。これらをスムーズに連携させるためには、システム構築以前に自社のSCMの在り方と業務体制を決め、システムの機能要件を絞り込み、整理しておくことが必須条件です。
| 「4分 − ITシステムだけでは、SCMが実現できない理由」 |
| Index | |
| 5分で絶対に分かるサプライチェーン・マネジメント | |
| SCMとは、会社・組織の壁を超えて“連携”すること | |
| 1分 − SCMは何を目指すもの? | |
| 2分 − SCMの築き方 | |
| 3分 − SCMを支えるITシステム | |
| 4分 − ITシステムだけでは、SCMが実現できない理由 | |
| 5分 − 環境と効率を両立する新しい概念“グリーンSCM” | |
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