
情シス業務アウトソーシングの秘訣
2007/5/18
アウトソーシングを成功させる秘訣
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以上、事例を4つ紹介させていただいた。ではこれらの教訓を生かしてアウトソーシングを成功させるにはどうしたらよいのか。
1つ目はアウトソーシング会社を業者と考えずパートナーと考えることである。発注元が発注先より上と考えるのではなく、対等の関係、もしくは専門家に相談を仰ぐという関係と考えなければいけない。またIT戦略や実践まで委ねたいと考えているのであれば、年間IT予算も正直に伝えるべきである。真のパートナーであればその予算内で最適なITを提案してくれるはずだ。
2つ目は、アウトソーシング会社の提案は真剣に検討するということである。一生懸命提案しても生返事ばかりだったり、提案を拒否してばかりという状況だと、アウトソーシング会社は提案する気をなくしてしまうことだろう。
3つ目は適切なIT予算を用意することである。アウトソーシング会社への支払いはもちろんのこと、アウトソーシング会社からの提案に対してもしっかり応えられるよう、必要なところにはしっかりと予算を使えるようにしなければならない。
最後に、アウトソーシングにあまり期待しすぎないことである。所詮は外部の会社なので、社員が直に情報システム業務を担うのと比べれば、当然のことながら温度差があるのはやむを得ない。この温度差を埋めるために契約条件で縛ろうと考えると、契約金が上がるかもしくはアウトソーシング会社のモチベーションを下げるだけだ。
この4つの秘訣を踏まえ、アウトソーシングに成功した事例を最後に2つご紹介させていただく。
[成功事例1]
小さな広告代理店E社でのことである。会社のIT化推進が必須なのは分かっていたが、社内に情報システムに明るい従業員がいないため、アウトソーシング会社を営む社長の知り合いに情報システムを全面的にアウトソーシングした。何も分からないことを明確に理解していたE社は、自分たちが何も分からないことを正直に打ち明け、自分たちに何が足りないのか教えを受けた。その教えに基づいてIT予算を組み、必要なものの導入を進めてもらい、定期訪問時に適切なアドバイスやメンテナンスを受けている。こうして情報システム担当者がいなくても業務をしっかり回していくことに成功した。
[成功事例2]
従業員数が数百名の中堅企業F社でのことである。会社の成長に情報システムが追い付かなかったため、社内サーバ管理全般をアウトソーシングした。日常的なオペレーションに関してはきちんとマニュアル化し、マニュアルを超えることはきちんとF社に相談した。また会社の急成長に合わせたアウトソーシング会社からの追加提案にも、理にかなっていると思われたものは柔軟に対応することで、会社の成長をしっかり支えながら運用も回していくことに成功した。
国内某有名ITベンチャー企業に創業メンバーとして携わる。国内最大規模のシステムを構築運用してきたほか、社内情報システム業務を経験。韓国の交友関係が豊富なことから、韓国関連で多数のシステムインテグレーションを行ってきた。
通常は情報システム部門が行う作業の一部あるいは全部を外注することが、一部の企業で行われている。このようなアウトソーシングは、認識が甘いと失敗することが多い。実際に、最低限必要な投資を行わなかったり、アウトソーシング会社の責任を厳格に規定しすぎるなどのケースが見られる。
情シス業務のアウトソーシングを成功させるには、アウトソーシング会社をパートナーとして考えるとともに、必要な投資は行い、過大な期待を抱かないなどの覚悟が求められる。
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