■5分 − 成功の秘訣は“とんかつレシピ”と“焦らずじっくり”
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日本企業がとんかつのレシピをきちんと伝えるようになったとして、中国などではどの程度レシピどおりに調理できる人材(シェフ)がいるのでしょうか。
例えば、中国の大学は急増中で、2004年度で約1800校、入学生数で約447万人に達しているといわれています。大連にあるIT専門大学の東軟情報技術学院では、毎年2000人以上のIT専門家と数百人の日本語を学んだ学生を輩出しています。中には、アルパインやHPなど特定の企業コースに所属し、習慣から仕事の仕方までを2年間みっちり学んだ即戦力の学生も存在します。インドでは英語を準公用語としており、IT企業では英語が話せるものがほとんどだといいます。
また、中国やインドのソフトウェア開発会社では、組織におけるソフトウェアプロセスの成熟度を示すリファレンスモデルである「CMMI(Capability Maturity Model Integration)」の最高位となるレベル5を達成している企業が多数存在しています。
このように、オフショア開発の受託国における人材の成熟度はとても高いのです。とんかつのおいしいレシピをレシピどおりに調理できる優秀なシェフもそろっているのです。しかし、このとき注意しなければならないポイントがもう1つあるのです。そのポイントとは、「パートナーシップとの時間をかけた関係構築」です。ここではパートナーシップで成功した事例として、先述のアルパインのケースを紹介します。
同社は、中国ソフトウェアベンダのNeusoftとパートナーシップを提携し、序々に開発過程を中国にシフトすることで成功しました。現在では、企画開発以降の設計や製造、テストまでを一貫して中国で行っており、ソフトウェア設計部門のエンジニア200名全員がNeusoftから派遣されています。
このように密接なパートナーシップのうえで、日本人エンジニアが現地に滞在し、時間をかけて言語や習慣の壁を乗り越えることで諸問題を1つ1つ解決し、じっくりと良い結果を出していったのです。結果を出すことで、さらにパートナーシップは密接になり、Win-Winの関係が構築できます。
この事例からも分かるように、信頼できるパートナーを見極めたうえで見付け出し、両社の問題をゆっくりと時間を掛けて洗い出し、解決していくことが中国オフショア開発では必要です。このことは、1つ目の秘訣であるとんかつレシピの問題を解決するうえでも重要となります。
これらのポイントを抑え、長期的な視野でオフショア開発に取り組めば、きっと良い結果が得られるのではないでしょうか。
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| Index | |
| 5分で絶対に分かるオフショア開発 | |
| 1分 − オフショア開発の現状を知ろう | |
| 2分 − 日本では中国が中心。最近はインドも | |
| 3分 − 魅力はやっぱりコスト削減 | |
| 4分 − オフショア開発の落とし穴は「とんかつレシピ」で回避!? | |
| 5分 − 成功の秘訣は“とんかつレシピ”と“焦らずじっくり” | |
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