タカラトミー、リアルタイムに消費者性向を把握する顧客分析システムを本格稼動

2006/6/8

 SAS Institute Japanは6月7日、タカラトミーが同社のBIツール「SAS BI Server」を導入して顧客分析システムを構築、本格稼動を開始したと発表した。

 タカラトミーは玩具の開発戦略の一環として、アンケート情報の集計・分析を迅速に行うシステムの構築の検討し、増大するアンケートデータの活用が可能であること、ユーザーが容易に結果を閲覧・分析できることなどの観点から、2005年8月に「SAS BI Server」、クライアントツール「SAS Enterprise Guide」データ解析ツール、「SAS/STAT」を採用、同年9月末に「SAS BI Server」に導入を完了して、今年4月から本格稼動を開始していた。

 これにより、従来は数週間も掛かっていたデータ分析をリアルタイムで行うことができるようになり、その結果を商品の企画・開発、マーケティング活動、生産管理に活用する。

 タカラトミーでは今後、直販店やオンライン店舗からのアンケートデータなど、分析データの対象を追加するとともに、顧客に対するレコメンデーション機能に取り組むなどの展開を予定している。

 なお、2006年6月8日に行われる「SAS Forum Tokyo 2006」では、タカラトミーの講演が行われる予定。

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SAS Institute Japanの発表資料

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