米国サン、モジュール式の無人データセンター構想「Project Blackbox」を発表

2006/10/20

 米国サン・マイクロシステムズは米国時間10月17日、モジュール式の無人データセンター構想「Project Blackbox」を発表した。

 同構想は、標準的な輸送コンテナにコンピュータとストレージ、ネットワーク・インフラ、および電源や冷却装置を組み込んでモジュラーユニット化するもの。ブラックボックス1基に付き、Sun Fireサーバ250台を設置することができ、最大ストレージ容量は2ペタバイト、メモリは7テラバイトに達する。

 サンの社長兼CEOであるジョナサン・シュワルツ(Jonathan Schwartz)は、「初期費用は従来の100分の1、単位面積当たりのコストは5分の1に抑えながら、電力消費効率を20%高めることに成功した。地球上のあらゆる場所で、データセンターの容量や機能を好きなだけ増やすことが可能」としている。

 現在「Project Blackbox」で構想と開発が進められているのは、事前構成済みの完全一体型データセンターで、サンではデータセンターの即時拡張、従来型のデータセンターをサポートする電力/ネットワーク・インフラのない地域への設置、エネルギーコストの安い地域へのデータセンターの移動などの用途への対応が可能としている。

 「Project Blackbox」はプロトタイプ段階の後期に入っており、サンは早期発注客と共同作業を開始している。商用ベースでの提供開始は、2007年半ばの予定。

[関連リンク]
サン・マイクロシステムズの発表資料
Project Blackbox

[関連記事]
セールスフォース、日本にもデータセンターを作って日本人を安心させたい(@IT News)
デルとユニアデックス、データセンターの環境アセスメントとファシリティ構築で協業(@IT NewsFlash)
連載:間違いだらけのデータセンター選択(@IT情報マネジメント)


- PR -

「ITmedia マーケティング」新着記事

社会人1年目と2年目の意識調査2024 「出世したいと思わない」社会人1年生は44%、2年生は53%
ソニー生命保険が毎年実施している「社会人1年目と2年目の意識調査」の2024年版の結果です。

KARTEに欲しい機能をAIの支援の下で開発 プレイドが「KARTE Craft」の一般提供を開始
サーバレスでKARTEに欲しい機能を、AIの支援の下で開発できる。

ジェンダーレス消費の実態 男性向けメイクアップ需要が伸長
男性の間で美容に関する意識が高まりを見せています。カタリナ マーケティング ジャパン...