中堅企業でも運用管理ソフトは「JP1」、ノークリサーチ調査

2007/10/12

 ノークリサーチは10月12日、国内中堅・大規模企業におけるIT導入の実態と投資動向に関する調査の分析結果を発表した。

 調査は2007年5月〜8月に行われたもので、全国の従業員500人以上3000人未満を目安とした民間企業民間企業3000社を対象に郵送によるアンケートを行い、309社から有効回答を得た。

 メインサーバメーカーのシェアは、「富士通」が22.0%、「NEC」が20.6%、「日本IBM」が19.1%で、この上位3社で全体の6割以上を占める結果となった。年商別では「500億円未満」と「500億円以上〜1000億円未満」では「富士通」がそれぞれ23.6%、22.6%とトップで、「年商1000億円以上」では「NEC」が23.3%でトップだった。

 1年以内に取り組みたいITのキーワードとしては、「セキュリティ強化(個人情報漏洩防止、コンプライアンス強化)」が65.3%で最も多い。次いで「会計監査など、『業務単位』の内部統制」(44.2%)、「ログ監視・収集など、『OS/ミドルウェア単位』の内部統制」(39.3%)が続き、セキュリティや内部統制などの運用・管理面に関心が集中している。

 運用管理ソフトの利用シェアは、トップが日立製作所の「JP1」(37.5%)、2位が富士通の「Systemwalker」(24.0%)、3位が日本IBMの「Tivoli」(10.5%)だった。大企業での実績が知られる「JP1」だが、中堅・大規模企業でも「利用中」「利用したい」「検討中」の各項目ともに高いシェアで、年商規模で小さなセグメントでもシェアが高い。一方、「Systemwalker」は500億円以下のレンジで目立つ。

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ノークリサーチの発表資料(PDF)

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