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“もう1つの外資系”を選ぶワケ

インドは、欧米企業のアウトソーシング先として、またオフショアの開発拠点として、IT業界では重要な役割を担う国だ。2010年には、600億ドル規模のアウトソーシング事業がインドで実施される予定。今後はハイテク、通信、自動車産業分野の市場拡大が見込まれる。外資系IT企業というと欧米企業が一般的だが、これからはインド企業も読者の転職先として有望となるだろう。インド系IT企業で働くメリット、インド系IT企業ならではの特徴を解説する。
オフショアで急成長、その真の姿とは

 ITシステムの構築において、海外に開発業務をアウトソーシングする企業が増加している。業務委託先として、中国と並び、現在世界的に注目を集めているのがインドである。特に、欧米企業にとって、インドは重要なオフショアの開発拠点であり、インド全国ソフトウエア・サービス協会の予測では2010年には600億ドル規模のアウトソーシングがインド市場で実施されると見込まれている。

 オフショア開発を採用する一般的な目的は、開発コストの削減といわれているが、インドでのオフショアが急拡大している理由はそれだけではない。そもそも、インドは90年代から欧米企業のオフショア先としてシステム開発を手掛けてきた歴史があり、長年にわたって蓄積されたオフショアの優れたノウハウを有している。さらに、インドには非常に高度な技術力を持ったITエンジニアが数多く存在することも大きな強みであり、オフショア開発拠点としての成長を支える原動力となっている。

 一方で、日本のIT業界からみたインド関連企業は、中国と同じオフショア先として、「人件費が安い」「下請け仕事が中心」というイメージばかりが先行し、真の姿が理解されていないのが現状。それは、就職や転職において、外資系企業を指向するITエンジニアのほとんどが欧米の大手企業を選択し、インド企業およびインド関連企業への関心度が少ないことからも伺える。

 では、インド企業やインド関連企業で働くメリットはどこにあるのだろう。今回は、インドにオフショア開発拠点を置き、国内でコンサルティングビジネスを手掛けるコグニザント ジャパン株式会社(以下、コグニザント)とトライアンツコンサルティングの2社をクローズアップし、インドとの深い関わりの中で実際にどんなビジネス展開を行っているのか、またインド関連企業ならでは特徴など、その実態を探った。

  コグニザント
インドで年間1万人の新卒採用、
日本ではコンサルティング営業の人材増強へ

 コグニザントは、米国に本社を置くグローバルなオフショア・アウトソーシング会社として、インドに主要な開発拠点を置くとともに、役員のほとんどがインド人もしくはインド系アメリカ人で構成され、インドにおいて強力なマネジメントと深い技術力をもっている。さらに、インドにおけるビジネス・スクールの人材スカウト業者としては、常にトップの位置にランクされているという。

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コグニザントジャパン
代表取締役社長 竹内友章氏

 「当社では、現在、インドで約4万5000人の従業員を抱えているが、昨年1年間だけで大学以上の新卒者を1万人以上も採用している。この採用人数は、日本における最大手のITベンダ企業1社の全従業員が約1万人であることからも、いかに多いかがわかるはず。しかも、1万人以上の新卒者を採用するのは当社だけでなく、インド内に5〜6社あり、インドにおけるITサービス業界の規模は急速に拡大している」と語るのは、コグニザントジャパン 代表取締役社長 竹内友章氏。

 日本のITサービス業界の人口がここ数年60万人前後で横ばいなのに対して、いまやインドの業界人口はその3倍に達しているともいわれ、現在も増え続けているという。「日本のITエンジニアが育たない背景として、3Kともいわれるネガティブなイメージが定着している点が挙げられる。しかし、インドでITエンジニアとして成功するには、非常に優れた能力が必要であり、ステータスの高い職業として認知されている。当社でも、ITエンジニアを良い待遇で迎え、業務環境もしっかりコントロールしているため3Kのイメージはまったくない。さらに、グローバルなビジネスに携われることも彼らにとっての大きな魅力になっている」。

 また、同社ではITエンジニアの能力開発のために独自の人材育成法を採用しており、すべてのITエンジニアが業務に携わるのではなく、絶えずそのうち15〜20%はトレーニングに専念できる体制を整えている。

 「例えば、日本語を学ぶのであれば、1年間、業務をせずにトレーニングに専念してもらう。もちろん、教育にかかる費用も会社が負担する。しかし、これだけの投資を行う代わりに、1年後の日本語検定に合格することを必須条件とし、学ぶ側にも緊張感を持ってもらう。こうした取り組みによって、ITエンジニアの能力アップをサポートしている」という。

 このように、インドに多くのITエンジニアを抱えるコグニザントでは、その優れた技術力をベースに日本市場でのコンサルティングビジネス拡大にも力を注いでおり、現在、国内でコンサルティング営業の人材増強を進めている。

 「いま、日本法人では、インドの技術力を生かして、顧客企業に最適なオフショア・アウトソーシング開発を提案できるセールス担当者を必要としている。その条件として、まず欠かせないのが英語力。日本の企業から受注した案件でも、開発するのは主にインドであり、インドのITエンジニアとのやりとりはすべて英語。そのため、英語力を生かしたいITエンジニアにとっては、非常に大きなチャンスになる」と竹内氏。

 さらに、日本においても、インドのITエンジニアと接しながら、高い技術力を身に付けられる環境を提供する。「当社のビジネスを支えるインドの技術力を現地で学ぶために、入社後に必ずインドの開発拠点で1〜2週間のトレーニングを行う。場合によっては、入社してすぐにインドに渡ってもらうこともある」という。

 また、同社は業界別に顧客ターゲットを絞ってコンサルティング営業を展開しているため、入社後の研修期間を経た後は、業界別の担当に分けられ、現場に配置されることになる。竹内氏は、「インドに高い技術力を持っていても、それをビジネスにつなげていかなければ意味がない。セールス担当者は、技術的な知識に加え、自分が担当する業界の動向を把握し、的確な提案を行うことが求められる。インドのITエンジニアと密にコミュニケーションを取りながら、自分の価値を高めていける意欲のある人材に期待している」と、求める人物像について述べている。

  トライアンツコンサルティング
インドに本社機能を設置、グローバルビジネスの拠点に

 トライアンツコンサルティングはインドに開発拠点を置き、国際的な事業を展開するコンサルティング企業だ。同社は、インドを単なるオフショア開発拠点とは考えていないようだ。

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トライアンツコンサルティング
エンタープライズアプリケーションサービス ディレクター 野村隆氏

 「当社は2000年に米国で設立されたが、CEOがインド出身という背景もあり、インドの高い技術力に注目し、コンサルティングを含めたグローバルで高品質なITサービスをお客さまに提供するための施策の1つとして、インドに開発拠点を設置した。当社にとってインドは、一般的にいう下請け先としてのオフショアという位置付けではなく、ビジネスパートナーとしての位置付けだ」とトライアンツコンサルティング ディレクター 野村隆氏はインドの役割を説明する。

 その言葉どおり、同社は2005年に本社機能もインドに移している。トライアンツコンサルティングにおけるインドと米国のビジネス上のかかわりの具体的な例について、野村氏はこう述べる。「一般的にインドは開発拠点として欧米の下請けと見られていると思うが、当社は違う。システム開発の経験やノウハウを蓄積しているインドは開発拠点として、市場が大きく、顧客に近い北米はコンサルティング業務の拠点として、それぞれの地域の特性を生かした分業(地域の役割分担)を取っているだけで、『開発にインドの人材を使う』という考えでは決してない。その証拠に、インドの人材が北米でコンサルタントとして活躍することがあり、インドと北米の間で人材の往来が非常に活発だ」。
 
 当然、日本拠点においても、日本の顧客企業の案件は、インドのコンサルタントを含むITエンジニアとともに開発を進めていくことになる。そこで重要になるのがやはり英語力。「当社では、インドのITエンジニアに依頼する事項は、システムの設計・開発作業だけでなく、要件定義の段階から日本人コンサルタントを支援する役割まで含む。そのため、日本での案件の詳細情報やお客さまからの要望・要件を、英語で正確に伝えていく能力が求められる。当社のインド拠点にはコンサルティングのバックグラウンドを持つITエンジニアが多く、英語でのコミュニケーションさえとれれば、お客さまのニーズにフィットした適切な提案ができる人材がそろっているのが特徴」という。

 また、実際のシステム開発段階においては、「インドは単にITエンジニア個人の能力が高いだけでなく、オフショアの成熟度が他の国とは比べものにならない。インドのITエンジニアが蓄積してきた、優れたシステム開発の仕組みを学べるのもインドに拠点を持つ当社ならではの特徴だ」と指摘する。

 さらに、外資系企業はドライなビジネスを行うイメージが強いが、「当社のCEOはインド出身のためか、日本的なメンタリティを持っており、その点で、日本でのビジネスの進め方に対する理解が深い」として、日本人スタッフにとって働きやすい環境であることも強調した。

 現在日本における人材募集は即戦力を求めて中途採用が中心。ビジネスレベルの英語ができるプロジェクトマネージャや、トライアンツコンサルティングの強みであるOracle EBS(Oracle E-Business Suite)エンジニアを積極的に募集している。北米とインドに拠点があり、人材の往来も活発であるという点で、「本当のグローバルビジネス」環境に身を置きたいITエンジニアにとっては、価値ある環境だろう。一方で、今後は若手の人材採用にも積極的に取り組み、「インドの開発拠点で高度な技術ノウハウを学びながら、当社と一緒に成長していける人材を育てていきたい」としている。

英語力を生かすチャンス、高度な技術力を学べる環境にも魅力

 この2社の実態から、インド系IT企業には、欧米の外資系IT企業とは異なるいくつかの特性があり、特に英語力が重要なポイントである点が浮き彫りとなった。欧米の大手外資系IT企業の日本法人では、ほとんど日本語だけでビジネスが完結するケースも多いが、インド系IT企業では英会話は当たり前で、英語での高度な交渉能力まで求められる。そのため、英語力をフルに発揮したい、英語力をさらに高めたいITエンジニアにとってインド系IT企業は、大きな活躍の場が用意されていることになる。

 コグニザントジャパンの竹内氏は「もしいま、英語ができなくても、インド系IT企業を目指したい技術者は、3年後くらいを見据え、英語力を身に付けるなど、しっかりスキルアップしてからトライしても遅くはないはず」とアドバイスする。

 もう1つのポイントは、インドのITエンジニアと一緒にビジネスを行う中で、高度な技術力を学ぶことができる点が挙げられる。特にインドでは、単なるオフショア拠点から、「世界のITセンター」へと、IT業界においてさらなる技術集積を目指している背景もあり、常に最先端の技術に触れられる環境に身を置くことができるのも魅力だろう。

 さらに、「大手のインド系IT企業は、ここ10年ほど、対前年比4〜5割増で、売り上げを伸ばしてきている。ただ、インド系IT企業がこれだけのスピードで成長している事実は、日本ではあまり注目されていない」(コグニザントジャパン 竹内氏)のが実状で、すでに安定成長にある欧米の大手外資系IT企業の日本法人よりも、いままさに急成長を遂げている少数精鋭のインド系IT企業の日本法人に飛び込んで、ITエンジニアとしての自分の実力を試してみるのも良いかもしれない。

クイノクス株式会社 ■ 求人情報 ■
代表取締役 吉山 潔氏
   インド系グローバルIT企業ですが、日本法人は日本人社員が主役の会社です。 技術力やマネージメント力、英語力に秀でた技術者集団です。 日本独自のソリューションを社員同士で集まって研究会を開いたりしています。 どのプロジェクトも、グローバル化が必要な日本企業顧客をグローバル化へとリードしていく重要で社会的価値のあるプロジェクトばかりです。
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コグニザント ジャパン株式会社 ■ 求人情報 ■
代表取締役社長 竹内 友章氏
   最近、新聞やテレビで毎日のようにインドに関する記事やニュースを目にしませんか。10億人以上の人口を抱えながら、このところ急激な高度経済成長を遂げているのがインドです。インドのIT企業では、上昇志向に溢れた数多くの若いエンジニア達が活躍しています。当社は、インドの大手サービス企業として、インドの活力あるITサービスを国内の法人顧客のために提案・販売しています。
6月24日(火) コグニザント&B-EN-G グローバルセミナー開催

トライアンツコンサルティング ■ 求人情報 ■
EAS(Enterprise Application Service) ディレクター 野村 隆氏
   今の職場に満足していますか?もっとグローバルな環境であなたの実力を発揮したくないですか?トライアンツコンサルティングは、インド・バンガロールに自社開発拠点をもつグローバルコンサルティング企業です。あなたのいままでの経験・実力をフルに発揮して、大活躍いただくフィールドが、ここにはあります。現在、幹部候補を募集中です(ただし、募集人数に限りがあります)。
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注目企業インタビューIndex


提供:
企画:アイティメディア営業本部
制作:@IT自分戦略研究所編集部

掲載内容有効期限:2008月6月28日

クイノクス株式会社
  日本でのビジネス実績No1.のインド系IT企業クイノクス。 日本法人は、日本のビジネスを習熟した日本人社員中心の会社です。 グローバルITのノウハウを生かした優秀な技術者になりたい方!

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コグニザント ジャパン株式会社
  本社は米国に、サービスの拠点はインドに置き、昨年末で全世界の従業員数は5万5000人を超え、売上も日本円で2000億円以上に達するNASDAQに上場する外資系大手ITサービス企業の日本法人です。

本社の本年度第一四半期の結果はこちら


トライアンツコンサルティング
   トライアンツコンサルティングは、2001年にコンサルティング会社としてシリコンバレーで創業し、インド・バンガロールに自社開発拠点を持つというユニークな発展を遂げたITコンサル企業です。

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