インテルがWebアプライアンスの
「Dot.Station」を発表

2000/6/24

 米インテル(カリフォルニア州サンタクララ)は現地時間の6月22日、Web閲覧、電子メール、電話、情報管理アプリケーションなどを統合した家庭向けのインターネット端末「インテル Dot.Stationウェブ・アアプライアンス(以下、Dot.Station)」を発表した。現在、全世界のISP(インターネット・サービス・プロバイダ)と製品の提供について話し合いを進めているところだという。

 Dot.Stationには、管理ソフトの「Intel System Management Suite」が組み込まれており、ISPが遠隔操作で管理することが可能。これにより、インターネット上に各種新技術が登場しても、ISP側からの指示でアップグレードが容易に行える。初心者にとってPCのアップグレード作業はつねにトラブルがつきまとうものであるが、ISP側に設定をゆだねることで、多くのトラブルが回避できるものと思われる。Dot.Stationを一般家庭をターゲットとした家電製品と考えたとき、現在のPCにはないメリットだといえるだろう。また、ISPにとってもサービスコストの削減が期待できる。機能自体も一般的なプラグインをサポートしており、ひととおりのサービスが利用可能である。

 同社では、Dot.Stationを用いて、各種ポータルサービス、通信サービス、電子商取引サービスなどにおいて、コンテンツ企業と協力していく予定だという。また、ISPには、これらのコンテンツサービスとDot.Stationをセットにしてユーザーに提供するよう持ち掛けているため、Dot.Stationのみが直接販売されることはない。

[関連リンク]
インテル発表のプレスリリース
Dot.Stationの製品紹介ページ(英語)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)