オラクルがLinux対応Oracle8iエンタープライズ版を出荷

2000/8/23

 日本オラクルは8月22日、Linuxに対応する企業向けデータベース「Oracle8i Enterprise Edition for Linux Release8.1.6」を8月30日から出荷すると発表した。同社はすでに前バージョンのOracle8でLinuxに対応したワークグループ版のデータベース製品を出荷していたが、Linuxに対応した本格的な企業向けデータベースを出荷するのはこれが初めて。Linuxサーバによって大規模な情報系のデータベースや、Eコマースなどを展開できるようになる。

 また、9月中旬にはワークグループ版の「Oracle8i Workgroup Server for Linux Release8.1.6」も出荷予定。

 対応ディストリビューションは、Red Hat 6.2J、Turbo Linux Server 6.1、Miracle Linuxなど(詳細はこの記事の末尾)。機能は、すでに出荷されているSolaris版、Windows NT版と同じで、Enterprise Editionではオプションとして、テーブルやインデックスを分割して管理することで性能を向上させるパーティショニングなどが用意される。

 同社は以前からLinuxの対応に前向きで、昨年の3月には、すでに前バージョンのOracle8でLinux対応のワークグループ版「Oracle8 Workgroup Server for Linux」を出荷していた。また、今年6月には、NECなどと共同でOracleに特化したLinuxディストリビューションを開発する会社「ミラクル・リナックス」を設立している。

 今後は、負荷分散を実現する「Oracle Parallel Server」オプションや、アプリケーションサーバである「Internet Application Server」(日本では未出荷)なども、今後順次Linux対応にしていくという。

対応ディストリビューション

  • Red Hat 6.0/6.1/6.1J/6.1J改/6.2/6.2J/6.2J改訂版
  • Turbo Linux Server 6.0/6.1 日本語版
  • Miracle Linux Standard Edition V1.0(未出荷)

価格 

  • Oracle8i Enterprise Edition for Linux R8.1.6 160万円(8同時ユーザー)から
  • Oracle8i Workgroup Server for Linux R8.1.6 22万円(5同時ユーザー)から

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