インテル、データセンター市場へ本格的に進出

2000/9/13

 インテルは、自社データセンターによるホスティング事業「AppChoice マネージド・ホスティング・サービス」を10月初めに開始すると発表した。この分野としては、6月に開始した「コロケーション・ホスティング・サービス」に次ぐもので、両サービスで本格的にデータセンター市場への進出を図る。

 インテルでは、データセンターサービスとしてサービス内容を分けて提供する。「コロケーション・ホスティング・サービス」では顧客がサーバを持ち込む形式なのに対し、新サービスでは、顧客はインテルの提供するハード、OS、データベースなど検証済みのプラットフォーム上にアプリケーションを構築できる。独自開発のIMRS(Integrated Monitoring and Response System:統合監視障害対応システム)で、24時間365日、監視を行い、イベント発生時には自動的にスタッフに通知され、すばやい対応が可能という。

 同サービスでは、顧客側の管理レベルが要求に応じて設定できるほか、トラブル発生時の対応時間についてのSLA(サービス品質保証契約)を結ぶことができる。

 インテルでは今後、他社と連携して提供できるアプリケーションを増やすほか、全世界で研究開発や施設に10億ドルの投資を行うなど、データセンター事業を積極的に展開していく予定だ。

 同社代表取締役傳田信行氏は、同サービスの強みを「半導体メーカーという立場を生かし、ベストプラットフォームを自分たちで作れること」と強調する。「コロケーション・ホスティング・サービス」ではNECはじめ数社が顧客として発表されており、今回の新サービスでも導入を決めた会社が数社あるという。

 ハードウェアは、OSはWindows NT、PentiumIII×2を搭載したDell PowerEdge 2450サーバと、OSにサンのSolaris、UltraSPARC-II×2を搭載したUNIXサーバの2種類がある。

[関連サイト]
インテルのホームページ
インテルオンラインサービスに関する情報

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