インテルがPentium 4を正式発表

2000/11/22

これがPentium 4-1.5GHzのリテールパッケージ。秋葉原では、すでにバルク品がフライング販売されている

 インテルは11月21日、都内で記者会見を行い「Pentium 4プロセッサ」および「Intel 850チップセット」を正式に発表した。今回発表されたのは1.5GHz版と1.4GHz版の2種類で、価格は1.5GHz版が9万210円、1.4GHz版が7万940円(ともに1000個ロット時)。

 Pentium 4は、従来「Willamette」(ウィラメット)という開発コードネームで呼ばれていたIA-32 CPUで、「NetBurst」コアを採用する。P6コア(Pentium Pro〜PentiumIII)の登場以来、インテルCPUのコアアーキテクチャ変更は5年ぶりとなる。

 従来の2倍にあたる20ステージパイプラインにより高クロック動作に対応するほか、デコード済み命令のキャッシュや分岐予測率の向上など、処理効率の強化が図られている。また、MMXおよびSSE(ストリーミングSIMD拡張命令)に144個の新命令を追加したSSE2が初めて実装される。システムバスクロックは現行PentiumIIIの133MHzから3倍の400MHzに引き上げられ、3.2GB/sの転送レートを実現する。

発表されたばかりのPentium 4を掲げる米国Intelのアーキテクチャ事業本部副社長兼マーケティング・ディレクタ アナンド・チャンドラシーカ氏

 当面は0.18ミクロンプロセスで生産され、2001年第4四半期から0.13ミクロンプロセスでの生産に移行する。米国Intelのアーキテクチャ事業本部副社長兼マーケティング・ディレクタのアナンド・チャンドラシーカ氏によると、2001年末の時点でデスクトップPC向けCPUの60%がPnetium 4になるという。

 また、同氏はPentiumIII-1GHzとPentium 4-1.5GHzとの比較を行い、Macromedia Flashで22%、Javaで30%のパフォーマンスアップがあると語った。発表会場ではPentium 4のデモンストレーションとして、3D化された「次世代Shockwave」やSmileBit社の未発売3Dゲーム「Gun Varkry」、3D物理シミュレーション、ビデオエンコーディングの実演が行われた。

 

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