2.4がついに発表、Linuxの新カーネル

2001/1/6

 米国時間の1月4日、Linus Torvalds氏がLinuxカーネルの新バージョン「2.4.0」を正式に発表した。前バージョン「2.2」から約2年ぶりの改訂となる。

 今回のバージョンアップは、Linuxの今後にとって大きな意味をもつといわれてきた。新カーネルで変更が加えられたもののうち、いくつかを紹介すると、SMP(Symmetric MultiProcessor)の機能強化によりスケーラビリティが向上したほか、対応ファイルシステムが追加され、ext2の取り扱い容量も増えた。また、ハードウェアに関しては、IntelのIA64対応、USBのサポート強化などがある。

 今回の発表は、予定より約1年遅れており、プレリリース版は2000年12月31日に提供が開始となった。

  Webサイト“Linux Today”(URL:http://linuxtoday.com/)では、メーリングリスト(Kernel Mailing List)でのLinus Torvalds氏のメッセージが紹介されている。それによれば、“(発表が遅れていたことに対し、さまざまなうわさが飛び交っており)もう充分だ。同じメンバーのテスターにテストしてもらっても大きな改善は期待できない”としている。このユーモアたっぷりの同氏のメールメッセージの終わりには“Anyway, have fun. And don't bother reporting any bugs for the next few days. I won't care anyway.(ともあれ、新バージョンを楽しんでくれ。それから、お願いだから数日間はバグのレポートはしないでほしい。どちらにせよ、数日間は対応するつもりはないけどね。)”と書かれている。

 新バージョンの入手はhttp://www.kernel.org/から可能。

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Linux Today

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