“Tahoe”の正式名称は「SharePoint」に

2001/1/10

 米Microsoftは、1月8日、これまでコードネーム“Tahoe”として概要を発表してきた同社のポータル・サーバ製品のブランド名を「SharePoint Portal Server」とすることを正式に発表した。同社は同時に、RC1(製品候補版)の提供も開始した。

 同社の企業システム向けの新製品は、コラボレーション・ソフトウェア分野の製品で、企業内での情報のやり取りや共有、文書管理・検索を実現するグループウェア機能にインラインディスカッションなどのコラボレーション機能を統合したもの。日本では昨年10月に正式に概要が発表されている(2000年10月19日付け記事「マイクロソフトがナレッジマネジメントサーバ“Tahoe”の概要を発表」参照)。

 米Microsoftによれば、ドキュメントやWebサーバ、ファイルサーバ、メールサーバに散在している企業のナレッジを取り出しやすくし、迅速な意思決定を助けるという。(2000年11月17日付け記事「Grooveに対抗するMicrosoftのSharePoint」参照)。1月8日に発表されたリリースの中で、製品担当であるSharePoint Portal Server Business Unitのgeneral manager、Jeff Teper氏は“柔軟性に富み、導入しやすい”とその特徴を述べている。

 サーチエンジンにはMicrosoftの研究所が開発した技術を採用した。Webサーバ、Lotus Notesデータべースなど、さまざまなコンテンツやデータの種類をサポートし、検索結果を可能性の高いものから示すランキングのアルゴリズムに基づいて表示する。さらに、情報のやり取りがどこで行われているかを学習する機能もあるという。

 ドキュメント管理機能の特徴として、カスタマイズと機能拡張が簡単に行える点をあげている。ユーザーインターフェイスはデジタルダッシュボードを基盤に、XMLなどをベースに構築されており、カスタマイズ作業を楽にするという。機能拡張の際には、再利用可能なコンポーネント“Web Parts”を追加する。Web Partsは、Webベースのあらゆる情報を含有することができるコンポーネント。このWeb Partsの利用により、企業は既存のシステムをポータルに統合できるという。

 また、同社では、規模の小さな作業グループやアドホックなグループでも利用できるサービス「SharePoint Team Services」の提供についても発表している。

[関連リンク]
米Microsoftの発表記事
RC1のダウンロード
“Tahoe”の製品紹介ページ

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