携帯のSSL対応サービスが本格化へ

2001/2/9

 2月8日、日本ボルチモアテクノロジーズは、NTTドコモの提供するアプリケーションのダウンロードが行えるサービス「iアプリ」対応機種、503iシリーズに、同社の認証局が発行するルート証明書の搭載を発表した。これにより、iモード対応サイト間でSSL(secure sokets layer)暗号化通信が実現する。

 SSLは、WebブラウザやWebサーバ間で安全な通信を実現するために用いられる業界標準のプロトコル。データを暗号化してやり取りをするため、認証と暗号化の機能をもち、ユーザーはWeb上のサイトの真偽性の確認や、データの安全なやりとりが可能となる。SSL対応は503iで追加された大きな特徴の1つで、この場合、端末とサーバ間のデータ通信が暗号化されることになる。

 今回ボルチモアでは、インターネット上の同社の認証局(CA)である「ボルチモアCyberTrustグローバルルート」が発行するルート証明書(CAの秘密鍵に対応する公開鍵。印鑑に対する印鑑証明書のようなもの)を503iシリーズに対応させた。これにより、ユーザー認証はIDとパスワード入力のみに頼る現在の携帯端末環境に比べ、安全性が増すため、オンラインでのバンキングや株取引、ショッピングのサイトなどの盛りあがりが予想される。

 同様のサービスとして、日本ベリサインも1月末に提供を開始している、

証明書を一覧表示した画面

 

[関連リンク]
日本ボルチモアテクノロジーズの発表記事
日本ベリサイン

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