「KylixでLinux参入の障壁をなくす」とボーランド

2001/5/17

「Borland Kylix」
 ボーランドは、Linuxネイティブのビジュアル開発環境「Borland Kylix(ボーランド・カイリックス)」日本語版を5月18日から出荷開始すると発表した。

 Kylixは、同社のWindows版ビジュアル開発環境DelphiをLinuxに移植したもので、Linuxでのアプリケーション開発の生産性を劇的に向上するものとして、期待されている。

米ボーランドのサイモン・ソンヒル氏

 Kylix Dayに先立って行われた記者会見で、米ボーランドのバイス・プレジデント兼RADツール事業部門担当ジェネラル・マネージャのサイモン・ソンヒル(Simon Thornhill)氏は、「既存のWindows環境に対して、Linuxの開発環境が企業の中で大きくなっていくと考えている。Kylixには、Linuxベースのネイティブコードアプリケーションを開発する上で、大幅な簡略化・省力化が可能になり、ユーザーはビジネスソリューションに集中できる。また、クロスプラットフォーム・アプリケーションの開発も容易で、既存のDelphiアプリケーション資産が再利用できる。Kylixにより、Linux市場への参入障壁がなくなると考えている」と語った。

 Windowsとのクロスプラットフォームに関しては、KylixとDelphi6の組み合わせにより、高度な移植性が実現されるという。Delphi6は米国では発売済み。日本語版の発売は夏ごろの予定。

希望小売価格
「Kylix DesktopDeveloper」 :12万円(税別)
「Kylix Server Developer」 :24万円(税別)

Kylix発売記念キャンペーン価格(9月20日まで)
「Kylix Desktop Developer」
・ボーランド製品が初めてのユーザー:6万8000円
・Delphiユーザー:3万2000円〜3万8000円

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ボーランド

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