eラーニング市場が拡大すると矢野経済研究所

2001/6/30

 矢野経済研究所は6月28日、現在のeラーニング市場規模、来年度以降の市場規模の予測を「e−Learningビジネスレポート 2001」として発表した。同研究所の調査は、大手研修会社、情報通信ベンダ、eラーニング専業ベンチャーなど、有力企業へのヒアリングを中心に調査したもの。

 同研究所によると、2000年度の市場規模をBtoBで130億円、BtoCで7億円と公表した。BtoBの市場規模は、2001年度に280億円、2002年度に450億円、2003年度に780億円、2004年度に1350億円、2005年度には2100億円になると予測。BtoC市場は、2001年度に14億円、2002年度に29億円、2003年度に60億円、2004年度に85億円、2005年度には100億円になると予測している。

 BtoB市場の伸びは、同研究所によるとベンチャー企業や有力企業のeラーニング市場への参入が相次ぎ、市場競争によるサービス拡充、低料金や管理負担がかからないASP型のサービス拡大などにより、中堅企業以下の企業などにもeラーニングの採用が広がると推測しているためだ。一方のBtoC市場は、参入をためらう企業が多い。しかし、資格取得学校、通信教育、出版系の教育事業者などがeラーニング企業と提携し、ビジネス展開を図ろうとする動きがあり、市場が拡大すると推測した。

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矢野経済研究所の発表資料(pdfファイル)

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