2004年にはアウトソーシングがITサービスの過半数を

2001/10/10

 IDC Japanは10月9日、国内ITアウトソーシングの市場規模についての予測を発表した。それによれば、日本におけるITアウトソーシング市場はITサービス全体の市場を上回る高い成長率で成長するという。

 この調査は、同社の定義するITサービスをそれぞれ、アウトソーシング系と非アウトソーシング系に分けて行われたもの。例えば、アウトソーシング系サービスにはISアウトソーシングや処理サービスなどが、非アウトソーシング系サービスには、ITコンサルティング、システムインテグレーションなどが含まれる。

 同調査によれば、2000年には2兆5300億円だった国内アウトソーシング市場は年間平均成長率(CAGR)9.6%で推移し、2005年には4兆円台に達する見通しだという。中でもISアウトソーシング市場の伸びは目覚しく、2000年の市場規模が8724億円だったのに対し、2005年には1兆6700億円になるという。同市場のCAGRは13.9%で、この数値は米国(11.5%)および世界(12.1%)を上回る高い数値となる。

 同社ITサービスリサーチアナリスト 五百部宗一氏は、アウトソーシング市場の高い成長の要因を、企業がビジネスプロセスや経営などにスポットをあてて選択と集中を行った結果、「本業ではない情報システムに関する業務をアウトソースする傾向が強まった」と分析している。ITアウトソーシング市場の成長率はITサービス市場全体の成長率を上回っており、2004年には、国内ITサービス市場の過半数をアウトソーシングが占めることになる、と同社では予測している。

 その一方で、同レポートは、アウトソーシングサービスのユーザー企業のうち過半数がサービスに不満を抱いていることにも触れている(「アウトソーシング利用企業の半数以上がサービスに不満」参照)。ユーザー側の高い期待と実際のサービスのずれを埋めるためには、SLA(サービスレベルアグリーメント)の徹底や、ユーザー側におけるリスクの把握などが重要だとしている。

[関連リンク]
IDC Japan

[関連記事]
アウトソーシング市場を盛り上げるのは? (NewsInsight)
付加価値で差別化を図るiDC、アウトソーシングのイベント開催 (@ITNews)
アウトソーシング利用企業の半数以上がサービスに不満 (@ITNews)
「トップITサービスベンダは富士通、日立、NEC」とIDC (@ITNews)
2001年は1.5倍、IT業界の未来は明るい? ECR調査 (@ITNews)
Webのログ分析はアウトソーシングで解決できるか? (@ITNews)
アライアンスとアウトソーシング (IT Business Review)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)