ICカード普及に力を入れるNECインフロンティア

2002/3/14

 NECインフロンティアは3月13日、ICカード関連事業を「SmartCardInfrontia」と名付け、電子政府向けシステム、金融決済システム、各種セキュリティシステムなど流通、運輸、通信、福祉、医療などのさまざまな分野・用途に向けサービスを行うと発表した。

 「SmartCardInfrontia」は、新しい社会インフラ/サービス構築の鍵となるICカード関連分野において、コアテクノロジ、アプライアンス、システムソリューションをNECグループ企業と連携して、提供するという。2004年度の売り上げ目標は100億円。

 NECインフロンティアのICカード事業での強みは、ハンディターミナル、デビット・クレジット端末、ICカードR/W、POS・情報通信端末などにおいてトップシェアを誇っていること。また、POS端末40万台、決済端末10万5000台などの設置実績を踏まえて、電子政府、医療・保険請求、CRM、交通・運輸決済などへのビジネス展開を図るという。

 NECグループとの連携として、大規模ユーザーに対するサービスをNECの「SmartCardGlobe」ソリューションで行い、中規模ユーザーに対するサービスをNECインフロンティアの「SmartCardInfrontia」で行う。この連携によりすべてのユーザーに対する効率的なサービスを行っていく。

 NECインフロンティア代表取締役社長 登家正夫氏は、「ICカード関連事業の2001年度の売り上げ実績は30億円であったが、ICカード市場の多様化より、2002年度40億円、2003年度60億円、そして2004年度には100億円を突破したい」と目標を掲げた。さらに、登家氏は「NECのICカード事業はNECインフロンティアに集約し、ICカードのNECインフロンティアといわれるべく、市場状況を見ながらICカード事業を加速的に進める」と本腰を入れる姿勢を見せ、「ICカードは(値段が)高い、高いから普及しないというイメージをぬぐい去る」と語った。

 しかし、ICカードにもいくつか問題点が残されている。ICカードには、EMV、CAM、PC/SC、Java Card、MULTOS、Smart Cards for Windowsなどの規格があり、どの形式が今後主流となるかは明確ではない点だ。また、多機能ICカードと呼ばれる汎用的なものもあるが、いまだにキラーアプリケーションがないことも今後ICカードの普及の不確定要素となっている、といわれている。

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