予防技術を強化したグループウェア用アンチウイルス

2002/4/11

 グループウェアは社内コミュニケーションの中核を担う。従って、グループウェアのサーバがウイルスに感染した場合、駆除および修復作業のためのダウンタイムにより、深刻な被害を受ける可能性がある。日本ネットワークアソシエイツは4月10日、このグループウェアサーバでウイルスのネットワーク侵入を事前に食い止め、被害を最低限に抑える製品を発表、販売を開始した。対象となるのは、マイクロソフトのグループウェアMicrosoft Exchange 2000とMicrosoft Exchange 5.5で、製品名は「McAfee GroupShield 5.2 for Exchange 2000」(以下GSE5.2)と「McAfee GroupShield 5.0 for Exchange 5.5」(以下GSE5.5)。

日本ネットワークアソシエイツ 能地將博氏

 McAfee GroupShieldシリーズは、グループウェア上でのウイルス対策製品で、同社ウイルス対策製品すべてに搭載しているMcAfee Active Virus Defenseスキャンニングエンジンを採用し、電子メールのスキャニングやMicrosoft Exchangeのデータベースおよびフォルダのスキャニングを行う。またヒューリスティック・スキャン・テクノロジViruLogicにより未知のウイルスを検出するソフトウェア。

 GSE5.2は、管理者が定義した特定のメール以外の送受信を防止・隔離できるコンテンツフィルタリング機能などがあり、McAfee製品のマネジメントツールを用いてのクライアント/サーバ/Gatewayの一元管理が可能。またCPUの負荷を圧迫するジョークプログラムと呼ばれるものなどの検出機能も付加した。

 GSE5.5は、Micorosoft Exchange Antivirus API 1.0およびExtensible Storage Engine(ESE)、Microsoft Messaging API(MAPI)に対応し、これらのスキャニング方法によりユーザー環境に合わせた柔軟なウイルス対策が実施できることを特徴とする。GSE5.2と同様、コンテンツフィルタリング機能、ジョークプログラム検出機能などが追加されている。

 日本ネットワークアソシエイツ McAfee事業部 プロダクトマーケティング部 能地將博氏は、「同製品はMicrosoft Exchangeを起動しながらスキャニングを行うため、従来製品より負荷を10〜20%改良した」という。さらに「グループウェアのサーバ上でリアルタイムに検出することでウイルスのまん延を未然に食い止め、ネットワークを確実に保護する」と、その効果を示した。

 価格は両製品とも33万3900円より (1サーバ 100クライアント 1年契約の場合)。

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日本ネットワークアソシエイツの発表資料

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