[XMLマスターDAY開催]
XMLの達人になる最高の方法とは?

2002/10/11

「XMLマスターDAY」会場風景。約240人が集まった

 XML技術者育成推進委員会は10月10日、都内で「XMLマスターDAY」を開催した。会場には、XMLの最新技術動向に関心を持つエンジニア約240人が集まった。

 冒頭、XML技術者育成推進委員会事務局長 吉政忠志氏が、XML上位技術者認定制度である「XMLマスター:プロフェッショナル」の概要を説明した。「XMLマスター:プロフェッショナル」は、XMLデータ処理を行うシステムの構築に携わる技術者向けの認定であり、下位認定である「XMLマスター:ベーシック」に合格していることが受験資格となる(同日受験も可)。出題数は50問、試験時間は90分、合格ラインは正答率80%である。11月5日に受け付けを開始し、11月8日から実施する。
 
 試験問題は、XML処理システムの構築概要、XSLT、DOMプログラミング、SAXプログラミング、Webサービス概要の5つのカテゴリから均等に出題する。細かくみると、例えばXML処理システムの構築概要では、テキスト処理、DOM、SAX、XSLTの適用分野についてや、あるいはXMLデータの転送プロトコルに関する問題などが想定される。「XMLマスター:ベーシック」が、XMLの基礎的な用語や文法などを問う一般基本認定であったのに対し、「XMLマスター:プロフェッショナル」は技術者向けとして実践寄りの認定となっている。

 2002年9月の時点(開始後11カ月間)で、「XMLマスター:ベーシック」の合格者は2054人となり、「現在のペースで増えつづければ2年目は累計で1万人に達する」(吉政氏)予定だという。

 「Webサービスと求められるエンジニア」と題するパネルディスカッションも行われた。パネリストには、XMLコンソーシアム エバンジェリスト Webサービス推進委員会 委員長 岡部惠造氏や日本XMLユーザーグループ代表の川俣晶氏、富士通ソフトウェア事業本部 プロジェクト A-XML プロジェクト長の弘末清悟氏、XML技術者育成推進委員会 顧問の村田真氏など、国内におけるXMLの達人が参加した。

 ディスカッションは、XMLを効率的に学ぶにはどうするのか? などのテーマで活発に議論された。
 
 岡部氏は「標準化作業に積極的に参加し、艱難(かんなん)辛苦を乗り越えながら、自分の生み出した技術を世界標準に押し上げる意気込みと努力が必要なのではないか」と檄(げき)を飛ばした。実際、XMLコンソーシアムでは、コンソーシアムに加盟している企業が3社集まれば、ワーキンググループを開設することができる。
 
 一方、川俣氏は「標準化の前段階が重要。XMLで必要な基礎技術は限られている。まずは、自分でスキーマなり何でもいいから作ってみるべきだ。そこでさまざまな失敗をするだろうが、その繰り返しがなければスキルアップには絶対につながらない。書籍だけで向上は無理」などと話し、実践の重要性を説いた。

 村田氏は「個人としてのスキル向上は必要だが、組織としてのXMLの積極的な活用も不可欠。そのためには、上司の理解は欠かせない。指針となるべき人物を設定し、その人を中心にXMLが実際のプロジェクトにどのように役立つのかを議論できる環境を作って、XMLに対する理解を浸透させていくことが重要」とする。
 
 弘末氏は川俣氏と意見と同様、「何よりも基本が重要。XMLには、さまざまな標準が存在するが、基本を知っている限り新しい技術が出てきても必ず対応できる。その自信がスキルの向上に役立つ」と話し、今後ベンダから提供されるであろうツール類の扱いも、XMLの基本が分かっている限り問題なく使いこなすことができるはずだ」と意見を述べた。

(編集局 谷古宇浩司)

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XMLマスター認定制度

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