エンジニアに資格は必要か? シスコの新セキュリティ認定資格

2002/11/16

米シスコシステムズ Senior Manager Certifications ドン・フィールド(Don Field)氏

 シスコシステムズは11月15日、ITセキュリティ認定の新たな資格を発表した。新しく登場した認定資格は、専門家レベルのキャリア認定資格「Cisco Certified Security Professional(CCSP)」と、3つの新たなシスコ技術者認定資格「Cisco Firewall Specialist(ファイアウオォール専門)」「Cisco VPN Specialist(VPN専門)」「Cisco IDS Specialist(不正侵入検知専門)」である。

 米シスコシステムズ Senior Manager Certifications ドン・フィールド(Don Field)氏は、今回新たな認定資格を加えたことについて、「セキュリティ技術は非常に複雑であり、日々進化をし続ける市場である。加えて、ITシステムにおいては必要不可欠な重要技術分野でもある。しかし、高度なスキルと知識を持つ技術者は少ない。エンジニアのスキルアップ補助の一環として、シスコでは今回のセキュリティ認定資格を発表した」とコメントした。

 今回発表したセキュリティ新資格の獲得を考えるエンジニアのキャリアパスは人によってさまざまだろうが、シスコが推奨するパターンがある。

 例えば、技術者認定資格Cisco Firewall Specialistを獲得しようとする場合、3つの試験に合格する必要がある。すなわち、(1)「Cisco Certified Network Associate(CCNA)」を保持しており、(2)「Managing Cisco Network Security」、(3)「Cisco Secure PIX Firewall Advanced」に試験にパスすれば、Cisco Firewall Specialistになれるのである。
 
 さらに、上級を目指すエンジニアは、Cisco VPN Specialist、Cisco IDS Specialistも獲得しようとするだろう。基本的には、Cisco Firewall Specialistと同様、3つの試験をパスすればいいのだが、「重複する試験もあり、受ければ受けるほど、先は楽になる」(フィールド氏)。

 これら3つの技術者認定資格を獲得し、加えて実装のための試験である「Cisco SAFE Implementation」をパスすれば、晴れてネットワークセキュリティの専門家認定資格Cisco Certified Security Professional(CCSP)を得られる。シスコのネットワーク・セキュリティ分野に属する専門家資格では、最上位の「Cisco Certified Internetwork Expert(CCIE)」に次いで、Professionalという2番目のランクを持つことになる。

 現在、国内のシスコ専門資格者の数は5万人を突破した。ただし、その多くはシスコの認定資格で最も易しいCCNAだ。CCIE資格保持者の数は430人であり、「今のIT市場の現状を考えると、その10倍は必要」(シスコ代表取締役社長 黒澤保樹氏)だという。年間100人規模で増加しているCCIE資格保持者をさらに増加させるには、どうすればいいのか。フィールド氏は、シスコ認定資格保持者増強の1つの「呼び水」として、年収増加という要因を第三者による客観データという形でアピールした。

 米TCPmag.comが2002年6月18日に行ったシスコ認定資格者の平均年収調査によると、CCNA保持者は6万4000ドル、Cisco Certified Network Professional(CCNP)保持者は7万4000ドル、CCIE保持者は9万1000ドルだった。

(編集局 谷古宇浩司)

[関連リンク]
シスコシステムズ

[関連記事]
シスコ社長黒澤氏、10分間の「基調講演」で語る日本再生の道 (@ITNews)
シスコ、ユーザー認証など安全性強化の無線LAN (@ITNews)
eビジネス、Webサービス時代のセキュリティの課題は? (@ITNews)
シスコとMSがWindows 2000のVoIPで提携を発表 (@ITNews)
シスコ、メトロ・ネットワークなどの最新技術戦略を明らかに (@ITNews)

情報をお寄せください:


@IT Special

- PR -

TechTargetジャパン

@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)
- PR -

TechTargetジャパン