Googleの新広告「AdSense」で儲かるのは誰?

2004/1/15

 検索サイト「Google」を運営するグーグルは、申し込みがあったWebサイトの内容を解析し、適したテキスト広告をそのWebサイトに表示する新しい広告商品「コンテンツ向けAdSense」を正式に開始したと発表した。米グーグルの業務開発・営業担当上級副社長 オミッド・コーデスタニ(Omid Kordestani)氏は、「コンテンツのパブリッシャーが収益を得られる新しい機会を与えられる」と新商品を説明し、広告主、グーグルだけでなく、広告を掲載するWebサイトの開設者にとっても有益な商品であることを強調した。

 AdSenseで掲載されるテキスト広告は、グーグルが従来からGoogleや国内の大手ポータルサイトに掲載しているアドワーズ広告。アドワーズ広告は世界で15万以上の広告主がいる。アドワーズ広告は広告主が設定した検索キーワードによってGoogle、ポータルサイトに広告が掲載されるが、AdSenseでは広告主の設定によって、Google、ポータルサイトに加えて一般のWebサイトにも広告が掲載されるようになる。

グーグル セールス&オペレーション・ディレクター 佐藤康夫氏

 グーグルはAdSense広告を掲載するWebサイトのトップページだけでなく、個々のページごとに内容を解析し、マッチする広告を掲載する。そのためページ内容に適した広告を掲載することが可能で、広告の効果が期待できるという。また、Webサイトの開設者にとっては、広告を販売するのが難しいWebサイトの奥にあるページでも、内容に合致するアドワーズ広告があれば、販売につなげることができる。グーグルのセールス&オペレーション・ディレクター 佐藤康夫氏は、AdSenseの広告主に対するメリットについて、「より優れた効果、より広いリーチが期待できる」と強調した。AdSenseの本格展開が始まっている米国では「ユーザー獲得率が高く、検索ページに表示される広告とほぼ同じ効果が出ている」という。

 Webサイトの開設者は、掲載されたAdSense広告がユーザーにクリックされることで収入を受け取れる。アドワーズ広告は1クリックされるごとに広告主が7円以上を支払う。AdSenseではその広告収入をグーグルとWebサイト開設者が折半する。佐藤氏はグーグルとWebサイト開設者の取り分について「50%ずつではない。ケースバイケース」と説明した。アドワーズ広告はキーワードによって広告単価が異なる。キーワードやクリック数などさまざまな要因で、グーグルと掲載Webサイトの取り分は変わるとみられる。

 グーグルはAdSenseを説明するGoogle内のページで「Googleでは収益の正確なシェアを開示していませんが、お客様が他の広告ネットワークを利用した場合と同等以上の収入を得られるようにすることを目標としております」と記載している。ただ、すでにAdSenseをWebサイトに掲載している開設者によると、「思ったより儲(もう)かる」とのことだ。AdSenseの掲載を希望するWebサイト開設者はGoogleからオンラインで申し込むことができる。グーグルによる審査があり、「日記的内容の個人ホームページは対象外となる」(佐藤氏)という。

 グーグルは、月1000万以上のページビューがあるWebサイトを対象に専属の営業、技術担当者を用意するコンテンツ向けAdSenseの「プレミアムサービス」も開始した。@nifty、BIGLOBE、All About Japan、impress WatchがAdSenseの広告を掲載する。時事通信も自社のニュースサイトに2月からAdSenseを掲載する予定。

(編集局 垣内郁栄)

[関連リンク]
GoogleのAdSense説明ページ

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