ウィンドウの裏側を見たことがありますか? Project Looking Glass

2004/9/1

「20年前に生まれたMacintoshやX Window Systemの時代からGUIの本質は変わっていない。しかし当時とはアプリケーションの数もデータの数も違う。マシンパワーも違う」と川原英哉氏

 米サン・マイクロシステムズがオープンソースとして開発を続ける3次元のデスクトップ環境「Project Looking Glass」。その開発者の1人である川原英哉氏が来日し、8月31日に記者説明会が行われた。川原氏は「この数年はサーバ側での革新が続いていて、クライアントはWebブラウザがあればいい、という感じだったが、これからクライアントの革新が行われる兆候がいくつかある」として、Project Looking Glassが従来のユーザーインターフェイスを革新をけん引するとの予想を示した。

 川原氏は、Linuxのデスクトップ環境がWindows並みに成熟してきた点を踏まえ、Project Looking Glassを「WindowsやMacintoshのその先、デスクトップはどうなるのか、というところを目指している」と、次世代のデスクトップ環境を作るプロジェクトであると紹介。そのカギは「3次元」となる。例えば画面上でウィンドウを裏返しにし、裏にメモを書いたり、数多く重なったウィンドウ群を横から見て、重なりに埋もれたウィンドウを選択するなどの、3次元ならではのオペレーションが可能になる。

これがウィンドウの裏側だ。このデモでは、ダイアログボックスの表示時に、親のウィンドウが裏返しになった。別のデモではウィンドウの裏側がメモ領域として使えるようになっていた

 Project Looking Glassでは、Xサーバのコア部分はネイティブコードで書かれているが、それ以外の部分はJavaで書かれており、この6月にオープンソース化を果たした。「Javaの生産性とコミュニティの力を活用したい」(川原氏)という意向だ。

 3次元のオペレーションは非常に柔軟性に富むため、オープンソース化によって「幅広い問題領域の解決」と、いままで「一部の開発者がGUIの方向性を決めてきた」状況を変えられるかもしれないと川原氏は期待している。

 Project Looking Glassは2〜3年後をメドに製品化が予定されている。最近では、アップルのLisaを開発したGUIの大御所フランク・ルドルフ(Frank Ludorph)氏が開発チームに合流するなど、着実に前進を続けているという。

(編集局 新野淳一)

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