約98%のスパム、ウイルスを除去、ミラポイントが新製品

2004/9/16

 ミラポイント ジャパンは、電子メールを悪用するコンピュータ・ウイルスやスパムメールをブロックする専用アプライアンス「RazorGate 450」の販売を9月15日に開始した。

米ミラポイントのテクニカル マーケティングディレクター ティモシー チゥ氏

 RazorGate 450は、ネットワークのDMZに設置し、電子メールサーバと組み合わせてスパムメールやコンピュータ・ウイルスなどが侵入しないようブロックする。ミラポイントの既存製品、1500人規模向けの「RazorGate 150」、中小企業向けの「RazorGate 300」の後継製品で、5000以上のユーザーに対応し、1時間当たり70万以上のメッセージ処理能力がある。

 RazorGateシリーズの中核となるのはSMTPプロトコルを解析するメールハードル(MailHurdle)という機能。ミラポイントの検証ではメールハードルによって80%のスパム、ウイルスを除去できたという。残りの20%もミラポイントの別の機能である統合マルチスパム&ウイルスフィルタリング機能が除去し、最終的に約98%のスパムやウイルスがブロックできたという。

 RazorGate 450は社内LANに届く電子メールを一元管理する「受信許可リスト」を装備する。受信許可リストはメールハードルに含まれる機能で、リストに含まれるウイルスやスパムメールではない適正なメッセージだけを通過させる。受信許可リストに含まれず、適正でないと思われるメッセージはブロックする。受信許可リストは、ミラポイント製品から吸い上げられたウイルス、スパムメールの情報で作成され、常時更新されている。

 米ミラポイントのテクニカル マーケティングディレクター ティモシー チゥ(Timothy Chiu)氏は、「自動学習によるルールベースのスキャンでは、適正なメールを怪しいと誤って判断してしまうことが起こり得るが、600のルールに則って運用するミラポイント製品では、そのような事故はほぼゼロである」と述べた。

 販売は、ミラポイント ジャパンのパートナーであるシーティーシー・エスピー、日商エレクトロニクス、ネットワンシステムズを通じて行う。

(編集局 富嶋典子)

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ミラポイント ジャパン

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