「Sun Java Studio Creator」が1万1000円で登場

2004/9/29

 サン・マイクロシステムズはJSF(JavaServer Faces)を実装した新しいJavaアプリケーションの統合開発環境「Sun Java Studio Creator」を9月28日に発売した。サン・オンラインストアでの価格は1万1000円(税別)。最大3台のPCにインストールできる。ライセンスに期限はない。サンは思い切った低価格に設定することで、伸び悩んでいるとされるJava開発者の増大を見込む。低価格のJava統合開発環境としては日本オラクルの「Oracle JDeveloper 10g」を、ソースネクストが1980円(税込み、ライセンスは1年限定)で販売している例がある。

 Sun Java Studio Creatorの特徴はマウスを使いドラッグ&ドロップでアプリケーションが開発できる点。サンでは「Java言語のプログラミングの初心者でもあっても、すぐにサーバサイドの高度なJavaアプリケーションを作成できる」としている。JSFを実装したことで、アプリケーションのインターフェイス部分の開発生産性が向上。複数ページの画面遷移を開発するナビゲーションツールやデータベースに接続するアプリケーションを開発するための「SQLエディタ」、JSFコンポーネントへの自動データバインド機能なども搭載する。

Sun Java Studio Creatorの起動画面(クリックで拡大します) 画面遷移を開発するナビゲーションツール(クリックで拡大します)

 Sun Java Studio Creatorにはサンの開発者向けプログラム「Sun Developer Network Standard」の1年間のアクセス権が付属する。ユーザーはサンプルアプリケーションやコードサンプル、チュートリアル、技術情報などが入手できる。

(編集局 垣内郁栄)

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サン・マイクロシステムズの発表資料

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