グーグルの研究拠点が12月開設、採用は「世界を変える人」

2004/11/19

 米グーグルは12月初めに米国外の開発拠点としては3カ所目となる「Google東京研究開発センター」を設立し、活動を開始する。研究開発センターのトップであるエンジニアリング ディレクターのハワード ゴビオフ(Howard Gobioff,Ph.D.)氏は、「研究開発センターは世界を変える人を採用したい」と語っている。

グーグルの研究開発センター エンジニアリング ディレクター ハワード・ゴビオフ氏

 ゴビオフ氏は1999年にグーグル入社。広告システム、クローリングシステム、インデックスシステム、Google Filesystemなど多くのシステム開発を担当してきた。研究開発センターを設立するために自ら東京への異動を申し出たという。

 グーグルの創設者で技術部門担当社長のサーゲイ・ブリン(Sergey Brin)氏と、同じく創設者で製品部門担当社長 ラリー・ペイジ(Larry Page)氏は2004年10月に来日した際、研究開発センターについて2バイト言語に対応したサービスやモバイル向けサービスの開発を期待していると述べた。しかし、ゴビオフ氏は「どういう研究を行うかはまだ分からない。集まったメンバーと議論して決めたい」と述べ、現場の自由な判断でプロジェクトを主導する考えを示した。

 ゴビオフ氏が現在最も注力しているのは研究開発センターに加わるエンジニアの採用だ。最も重視するのは「スマートで頭がいい人」と明快。「その人のバックグラウンドは関係ない。何よりも何かを作り上げようという人が必要だ」としている。エンジニアの自由な研究開発を武器に成長してきたグーグルのカルチャーに合致する人を求めているようだ。

 検索サイトは、マイクロソフトが社を挙げて開発を進めるなど競争が激化している。しかし、ゴビオフ氏は「ユーザーに満足してもらえる検索結果を出すのはわれわれの仕事」と話し、競合の動向にかかわらず、あくまでも研究開発を活動の中心に据えていく方針を説明した。ゴビオフ氏は「Google以外の検索サイトはいくつものサービスを同時に提供しているため、中核となるサーチの質が下がってきている。グーグルはほかの検索サイトの動向に関係なく、研究開発に集中していきたい」と述べた。

 ただ、グーグルは成長し、株式を上場、人員も増えるなど大きくなり続けている。当初のカルチャーを失って退屈な大企業になってしまうことはないのか。ゴビオフ氏は「会社が大きくなりいろいろなことが変わってきているのは事実」としながらも「グーグルの基本は変わっていない」と述べ、カルチャーの継続を強調した。

(編集局 垣内郁栄)

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