「VoIP技術も標準化が必要だ」日本VoIPフォーラム発足

2004/11/19

東京大学 名誉教授の羽鳥光俊氏(VFJ理事長)

 特定非営利活動法人 日本VoIPフォーラム(VFJ)が11月18日に発足した。「VoIP技術の標準化を通じた普及促進に関する事業を行い、情報化社会の発展に寄与すること」を目的とする。発起人には、東京大学 名誉教授の羽鳥光俊氏や東京大学院 情報理工学系研究科助教授の江崎浩氏といった学術関係者のほか、コニカミノルタホールディングス 顧問の新谷恭將氏、フュージョン・コミュニケーションズ 代表取締役社長 角田忠久氏など民間企業の代表者も名を連ねている。

 また羽鳥氏が「VoIP技術の普及について、諸外国との積極的な情報交流も行っていく必要がある」というように、アドバイザーとしてIPCC(International Packet Communications Consortium)の会長マイケル・カリリアン(Michael Khalilian )氏やIETF(The Internet Engineering Task Force)のメンバーであるエリック・バーガー(Eric Burger)氏などに参加を仰いだ。

 当面の活動内容は、国内外の関連団体との交流事業の推進だ。北米からVoIP技術の専門家を招いて国内の技術知識の底上げを行ったり、VoIP技術の展示会「VON Japan 2005」に参加するなど、VoIP市場創造のための下地作りに力を入れる。国内のVoIP関連団体である社団法人 情報通信技術委員会テレコムサービス協会とは、活動内容において差別化を図りながらお互いの協調関係を築いていく方針である。

(編集局 谷古宇浩司)

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日本VoIPフォーラム

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