「一から作り直す」、サイボウズ ガルーン新版が今夏登場

2005/1/5

 サイボウズは大規模ユーザー向けのグループウェア製品「サイボウズ ガルーン」のメジャーバージョンアップ版を2005年夏に出荷する。運用管理やカスタマイズの機能を向上させる。サイボウズの副社長 事業企画室担当 青野慶久氏は「一から作り直している。これがサイホウズか、というほどまでレベルを高める」と意気込んでいる。

サイボウズの副社長 事業企画室担当 青野慶久氏

 サイボウズ ガルーンは大規模ユーザー、大企業向けのグループウェア製品。現行は2004年12月に出荷したVer.1.5。サイボウズは主力製品として中堅・中小企業向けのグループウェア「サイボウズ Office」がある。2005年1月期中間の売り上げセグメント情報によると、サイボウズ Officeが売り上げの66.7%を占め、サイボウズ ガルーンは22.1%だが、2004年1月期中間と比較するとサイボウズ Officeが構成比率を下げているのに対して、サイボウズ ガルーンは1.6ポイント増加している。

 青野氏はメジャーバージョンアップについて「いままでのよさを残しながらスケーラビリティが増す」と説明した。運用管理の機能が向上し、大規模ユーザーでの利用を便利にするという。具体的にはユーザーのアクセス権限の設定機能やグループに対する一括設定の機能が向上する。青野氏は「簡単、便利、速いのサイボウズ製品の特徴を運用管理担当者も実感できるようになる」とアピールしている。

 カスタマイズ機能も強化し、企業が個別に設定できる項目を追加する。サイボウズ ガルーンは「ポータル型グループウェア」をうたい文句にしているが、青野氏は「バージョンアップ版では、ポータルをベースにしたグループウェアになる」と説明した。グループウェアの機能をポータルに統合し、ほかのアプリケーションとの連携も容易にするという。

 販売戦略ではパートナー販売へのシフトをさらに進める。カスタマイズ機能を強化したことで、他社製品と組み合わせたソリューション販売が展開しやすくなると判断。「パートナーの支援をさらに強化したい」(青野氏)としている。

 顧客のターゲットとして力を入れるのは、大企業向けグループウェアで大きなシェアを持つ「Lotus Notes/Domino」のユーザー企業。サイボウズは2004年10月にNotes/Dominoからサイボウズ ガルーンへの乗り換えを提案するキャンペーンを開始。全国でセミナーを開催し、乗り換えのメリットを訴えてきた。2005年はさらにサイボウズのデータベース製品「サイボウズ デヂエ」をNotes/Dominoの乗り換え先として売り出す考え。青野氏は「Notes/Dominoのよさはデータベースのカスタマイズ機能。しかし、サイボウズ デヂエもかなり機能が増してきた」としていて、サイボウズ ガルーンと組み合わせて提案する。

 サイボウズ Officeは海外での販売を強化する。1月13日にサイボウズ Officeをベースにした10カ国語対応製品「サイボウズ Share360」を出荷する。サイボウズ Share360は英語、日本語、中国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、インドネシア語、タイ語で利用可能。Unicode(UTF-8)で開発した製品で、異なる言語を混在させて使うことが可能。日本企業のアジア現地法人で、日本人と現地のスタッフがそれぞれの言語で1つのグループウェアを利用することなどを想定している。ダウンロードによる直販が中心だが、間接販売を行う海外パートナーの募集も開始。青野氏は「将来的には日本と同等、それ以上の規模に広げたい」としている。

(編集局 垣内郁栄)

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