これで社外パートナーからも情報漏えいしなくなる?

2005/1/25

 NTTデータは1月24日、個人情報保護法に対応した情報漏えい防止ソリューション「SecureCollabo」を4月に提供開始すると発表した。社内のみならず、パートナー企業など社外との共同作業においても情報漏えいを防止できる点が特徴だ。

 SecureCollaboは、情報漏えい事件がパートナー企業から流出しているケースが多いことから、社内だけではなく社外との共同作業から情報を漏えいさせないことをコンセプトに開発された。従来製品がファイル、ドライブ、PC、ネットワークなどの単位で暗号化しているのに対して、SecureCollaboでは社外を含めた作業者全員を1グループとして管理し、暗号化する点が特徴となっている。

 実際には、ファイルなどを暗号化すると共にコピー制限、印刷制限、画面コピー禁止、メール添付制限などの各種情報漏えい施策を施すこともできる。さらに、暗号化ファイルに対しての操作ログを管理・収集することによって、抑止力も期待できるという。利用ユーザーは、クライアント用暗号化ツール「FileController」をインストールするだけで利用可能だ。また、権限を持つグループ内であれば、暗号化されたファイルを直接編集できるため、従来と比較しても可用性は落ちないとしている。

 グループユーザーの運営管理などを行うサーバ製品群には、ログ収集・管理サーバ「SecureCollabo LogServer」、共有ファイルサーバ用暗号化ソフト「SecureCollabo CryptoServer」、クライアント用ファイル送付ソフト「SecureCollabo Cipher」、Cipher用鍵管理サーバソフト「SecureCollabo KeyManager」などが用意されている。NTTデータでは、製造/開発メーカーや通信系企業、公共機関などを中心に、今後3年間で21億円の売上を目指す。

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NTTデータ報道発表資料

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