東京―福岡間でも遅延ゼロ、パケッティア

2005/2/19

 パケッティアは2月17日、長距離TCPデータ通信を高速化するアプライアンスサーバ「SkyX Gateway」の販売戦略を発表した。SkyX Gatewayは、米パケッティアが2004年12月22日に買収した米Mentatの製品だ。

米パケッティア Mentantセールス&マーケティング担当副社長 DC ポーター氏

 SkyX Gatewayは、国際専用線や長距離でのTCP接続を高速化するためのアプライアンスサーバ。WANや国際専用線などの出入り口に置いて、TCPをXTP(Xpress Transport Protocol)へと変換することで、帯域幅の狭い回線でのネットワークの効率を高める。このSkyX Gatewayの機能と、パケッティアが従来より販売している帯域管理システム「PacketShaper」機能を組み合わせることにより、基幹アプリケーションの高速接続が可能になるという。

 米パケッティア Mentantセールス&マーケティング担当副社長 DC ポーター(DC Palter)氏は、XTPの特徴を「TCPでは送信が難しい大きなウィンドウサイズのパケットでも送信できるウィンドウサイズフリーのプロトコルだ」と説明。さらに、「例えば、東京―福岡間において、ウィンドウサイズが64キロバイトのTCPデータを10Mbpsの回線で送信すると、20msecの遅延が出るのが通常だが、SkyX Gatewayを用いた場合には遅延なく通信できる」とアピールした。

 パケッティア代表取締役社長 金城盛弘氏は、「パケッティアのWANとLANの間に設置する基幹業務の帯域制御/モニタリングツールと、WAN側のリンクを高速化させるSkyX Gatewayはお互いに補完しあう関係」と語り、Mentatとパケッティア製品を組み合わせることによる相乗効果に自信を見せた。

 SkyX Gatewayの販売は、従来からMentat社の販売代理店であったトライテックと、今後も協力して行っていく。SkyX Gatewayの標準価格は84万円から。

(@IT 富嶋典子)

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パケッティア報道発表資料

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