バッテリーレスの新無線通信規格ZigBee、国内普及へ

2005/2/24

ルネサス テクノロジ 事業戦略統括部 ネットワークプロジェクト 担当部長 坪井 務氏
  低消費電力が特徴の新しい近距離無線通信方式「ZigBee」は、次世代のセンサーネットワークなどに有効な技術だ。ZigBeeアライアンスが2004年12月8日にZigBeeの物理層とMac層に関する仕様を確定したが、日本国内での普及促進を目的とした「ZigBeeジャパン」を2005年夏までに設立する作業が始まった。

 世界標準規格のIEEE 802.15.4を物理層とするZigBeeの利用周波数は、2.4GHz帯。到達距離は10〜70メートルで、データ通信速度は20〜250kbps。消費電力はアルカリ単3電池2本で、6カ月〜2年間もの間、利用できるという。ZigBeeは1対nの通信が可能で、ZigBeeセンサー同士は、理論的に6万5000個のメッシュ構造が取れるという。

 北米のZigBeeアライアンスには、Honeywell、Invensys、三菱電機、Motorola、Philips Electronicsらが参加している。また、新設されるZigBee SIG ジャパンには、ZigBeeアライアンスに加盟している沖電気工業やOTSL、新光電気工業、Chiocpn ASジャパン、日本電気エンジニアリング、フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン、三菱電機、村田製作所、山武、ルネサス テクノロジの10社が参加している。理事長には、三菱電機 情報技術総合研究所 ユビキタスネットワークシステム部 センサネットワークチームリーダ 稲坂朋義氏が就任する。

ZigBee組み込みモジュール

 ルネサス テクノロジ 事業戦略統括部 ネットワークプロジェクト 担当部長 坪井 務氏は、「ZigBee SIG ジャパンでは、ZigBeeアライアンスでまだ策定していないアプリケーション部分を、日本市場向けに拡充していく。家電リモコンやPC、ゲーム機の周辺機器、ビルセキュリティ管理、橋などの構造物のモニタなどに適しているととらえている。積極的に関連する産業界にZigBeeの利用を提案していきたい」と意気込みを見せた。

(@IT 富嶋典子)

[関連リンク]
ZigBee SIGジャパン事務局:OTSL

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