「BtoB、全銀手順もSAP XIで」、DALが連携アダプタを提供

2005/3/29

 SAPジャパンとデータ・アプリケーション(DAL)は協業し、SAPジャパンのEAI、BPM製品「SAP Exchange Infrastructure 3.0」(SAP XI)と、DALのBtoBサーバ製品「ACMS B2B」を連携させるアダプタを2005年10月に提供開始する、と3月28日に発表した。アダプタの利用により、全銀手順など日本固有のEDI要件に対応したSAP XIのシステム連携が容易になるという。SAPジャパンのソリューション本部 NetWeaver SAP XI ソリューションオーナー 斎藤文則氏は「BtoBでもSAP XIを使っていく。日本固有のEDI手順ではパートナーと組んでいきたい」と述べた。

SAPジャパンのソリューション本部 NetWeaver SAP XI ソリューションオーナー 斎藤文則氏

 SAP XIは、SOA実現を目指す「SAP NetWeaver」の1つの構成要素で、さまざまなアプリケーションの統合、プロセス管理を担当する。「各アプリケーションをつなぐときに、インターフェイスや運用管理の問題をSAP XIで集中的に管理し、どのような条件のときにアプリケーションを連携させるかのビジネス・プロセスを管理する」(斎藤氏)。SAPアプリケーション以外の外部のアプリケーションを組み込む場合は、JCA(J2EE Connector Architecture)準拠のアダプタを利用する。アダプタはすでにSAPやパートナーから提供されていて、OracleやSiebel、PeopleSoftなど他社のアプリケーション、RosettaNet、CEDI/CIDX、UCCNet、EDIINTなど業界標準のアダプタが用意されている。

 ACMS B2BはDALが開発した企業間電子商取引実現のためのBtoBサーバ。全銀手順や全銀TCP/IP手順(拡張Z含む)、JCA手順、CIIシンタクスルール、JEITA/ECALGA、日本語2バイトコードなど日本固有の要件に対応する。DALが今回提供するSAP XI用のアダプタはこれらの機能をSAP XI上で実現させることができる。

 これまでもIDOC/RFCなどのインターフェイスを使って、SAP XIとACMS B2Bを連携させることはできた。しかし、アダプタを使うことで、SAP XIの基盤となっている「SAP Web Application Server」の上でACMS B2Bの各機能を実行できるようになる。「1つのJ2EEプラットフォーム上で統合運用・管理することが可能になり、結合が密になる」(データ・アプリケーション ACMS統括事業部 企画推進部 マネージャー 大澤健夫氏)。両社の試算によると、アダプタを使うことでシステムの運用に必要なハードウェア、人的コストなどが従来と比較して約30〜40%抑えることができるという。

 アダプタは2005年末までに国内で20社への導入を目指す。2006年4月にはebXML、富士通ホストに対応したアダプタも出荷する予定。

(@IT 垣内郁栄)

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SAPジャパンの発表資料

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