外部電源でコスト、サイズを削るFCスイッチ、マクデータ

2005/4/6

電源部分を外に出した「Sphereon 4400ファブリックスイッチ」

 マクデータ・ジャパンはエントリレベル向けのファイバチャネルスイッチ「Sphereon 4400ファブリックスイッチ」と「Sphereon 4700ファブリックスイッチ」を発表した。両製品は小規模なSANを構築するためのスイッチで、同社の階層型ストレージ・ネットワーク構想でTier 3の「アクセス」レイヤに属する。OEMパートナーが2005年7月までに発売する。

 Sphereon 4400ファブリックスイッチは、4Gbpsのファイバチャネル(FC)を利用でき、最大16個のFCポートを搭載する。別売りだが、競合他社のSANも管理できるマクデータの統合管理ソフト「SANavigator」にも対応している。

マクデータ・ジャパン 代表取締役 石本龍太郎氏

 Sphereon 4400の特徴は電源部分を筐体の外に出したデザイン。電源アダプタを2台搭載し、電源の冗長化を図ることができる。また、スイッチ面積の3分の1を占める電源部分を筐体の外に出すことで、1Uの半分の筐体サイズを実現。マクデータ・ジャパン 代表取締役 石本龍太郎氏は、「9.5インチサイズなので、ラックを持たない企業でも簡単に導入できる。コストも16ポートクラスで最小価格となる」と述べた。

 「Sphereon 4700ファブリックスイッチ」は、1Uユニット構成で4GbpsのFCを利用でき、最大32個のFCポートを搭載する。管理ソフトはヘテロジニアスのSANのほかに、メインフレーム環境でも利用できる「FICON CUP」に対応している。

 新製品の販売ターゲットは、これまでSANを使わずにファイルサーバでデータを共有していた中小規模の企業。石本氏は「企業はもちろん、病院のカルテや製造で利用するCADデータ、出版社のレイアウトなどのデータ共有に適している」と話した。

(@IT 富嶋典子)

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米マクデータ

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