「速くて、大きくて、強い」、シーゲイトの2.5インチHDD

2005/5/18

米シーゲイト・テクノロジー プロダクト・マーケティング・マネージャー マーク・ウォーカー氏
 シーゲイト・テクノロジーは5月17日、ノートPC向け2.5インチハードディスク「Momentus」シリーズの製品ラインアップを拡充したと発表した。2.5インチハードディスクでは最大容量となる120Gbyteモデル(5400rpm/4200rpm)や7200rpmの100Gbyteモデルが特徴だ。

 同社によると、2.5インチハードディスクを搭載したノートPCの出荷台数は、2003年の4730万台から2004年の5650万台へと19%増加し、2005年には6670万台となる見通しだという。また、2.5インチハードディスク市場は、日立グローバルストレージテクノロジーズや富士通、東芝といった日本メーカーがシェアの約8割を占めており、同社のシェアは2005年第1四半期時点で11%に留まっている。この点について、米シーゲイト・テクノロジー プロダクト・マーケティング・マネージャー マーク・ウォーカー(Mark Walker)氏は「昨今、ノートPCとデスクトップPCの価格差と性能差が縮んできたことから、デスクトップからノートPCへの買い替え需要が増加している。当社は2〜3年後にはシェア30%程度を獲得し、現在のシェア4位から3位へ上昇したい」と意欲を見せた。

  新たに製品ラインアップに加えられた「Momentus 5400.2 120GB」および「Momentus 4200.2 120GB」では、業界最大容量となる120Gbyteを実現。「Momentus 7200.1 100GB」は、7200rpmで100GByteの容量を実現した点が特徴だ。5400rpmと7200rpmのモデルでは、NCQ(Native Command Queuing)に対応したシリアルATAインターフェイスも用意している。また、耐久性は非作動時で900G、動作時でも250Gの衝撃に耐えられるとした。出荷時期は、「現在、大手OEMにテスト版を出している段階であり、6月あたりに出荷予定だ」(ウォーカー氏)としている。

 ウォーカー氏は今後の戦略について、「インテルがノート用の新しいチップセットを出したことからシリアルATA対応製品の出荷を開始した。2005年末には12%程度が、2006年末までには30%がシリアルATAへ移行するのではないか。当社は、最新の技術と5年保証制度という信頼性で訴求していきたい」と語った。

(@IT 大津心)

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シーゲイト報道発表資料

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