技術者ゲイツ氏が語る、「ソフトウェアの魔法」

2005/6/30

 「次の大きな波は今年の終わりに出すSQL Server 2005とVisual Studio 2005だ」。米マイクロソフトの会長兼チーフソフトウェア・アーキテクト ビル・ゲイツ(Bill Gates) 氏は6月29日、開催中の「ソフトウエア開発環境展」(主催:リード エグジビション ジャパン)で講演し、SQL Server 2005とVisual Studio 2005をアピールした。「大変ドラマチックな改善がなされている」と述べ、自信を見せた。

 2年ぶりに来日したゲイツ氏は6月27日に東芝との提携を発表し、MSNの新検索について講演。28日はセキュリティのシンポジウムであいさつした後に産学連携の強化を発表。さらに6月末で退任するマイクロソフトの最高技術責任者 古川享氏の退任パーティに発起人として参加した。今回の来日では経営者、ビジネスパーソンとして注目を集めることが多かったゲイツ氏だが、ソフトウエア開発環境展の講演は技術者の横顔をのぞかせた内容だった。講演テーマは「ソフトウェアの魔法」。

米マイクロソフトの会長兼チーフソフトウェア・アーキテクト ビル・ゲイツ氏

 ゲイツ氏はSQL Server 2005について「64bitプロセッサに対応することで性能が向上している。ベンチマークもよい数字が出ている」と説明。「XMLを製品のコア部分にどんどん送り込んだ」と述べ、XMLのネイティブサポートを強調した。Visual Studio 2005と連携していることも説明し、コードを書くことなくビジネスインテリジェンスのレポーティングプログラムを作成可能なことなどをデモンストレーションで示した。

 「マイクロソフトの会計システムは以前はさまざまなサーバを使って構築し、50万ドルの運用管理コストがかかっていた。しかし、64bitサーバで稼働するSQLサーバに統合することで運用管理コストを5万ドルに減らした」

 Visual Studio 2005については「開発者が書くコードを50%削減することが可能で、業務の生産性を向上させる」とした。チームプロジェクト管理の機能など強化された機能を説明し、「たぶんこれまでで最高品質の製品になる」と述べた。ゲイツ氏は「ソフトウェアの魔法で運用管理コストを削減し、開発投資を増やすことができる」と述べ、運用を考慮した開発、プラットフォーム、インテリジェントな運用管理が重要と強調した。

 マイクロソフトにとって2005年の最大のリリースは、SQL Server 2005とVisual Studio 2005だが、2006年の目玉は次期Windows OSの「Longhorn」(コードネーム)と「Office 12」(コードネーム)。ゲイツ氏はLongfornとOffice 12の出荷時期について「いずれも2006年後半。SQL Server 2005とVisual Studio 2005の1年後になるだろう」とした。また、「Office 12はしかるべき時期に正式な名称が与えられるだろう」とも述べた。Longhornは今夏にベータ1を公開し、「2006年の初めに2回目のベータ版を公開する」。Office 12も「今年の終わりにベータ版を公開する」とした。

(@IT 垣内郁栄)

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