オラクルがSOAミドルウェアに本腰、「Fusionを市場に問う」
2005/7/26
日本オラクルはSOAを実現するためのミドルウェア基盤「Oracle Fusion Middleware」の販売を本格化させる。2006年度の期初(6月)には営業、エンジニアからなる100人規模の「Fusion Middleware営業部」と技術部門の専任グループを設立。2006年度末には126人まで増員する計画で、日本オラクルのシステム事業統括 システム事業推進本部長 三澤智光氏は「データベースとミドルウェアの統合によるエンタープライズ・アーキテクチャ(EA)基盤の構築、ビジネス・インテリジェンス(BI)、SOAの3つの構想でOracle Fusion Middlewareを日本市場に問う」と述べた。
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| 日本オラクルのシステム事業統括 システム事業推進本部長 三澤智光氏 |
Oracle Fusion MiddlewareはOracle Application Server上で稼働するJ2EEエンジン、Data Hub、BPELエンジン、ポータル、ビジネス・アクティビティ・モニタリング(BAM)などのコンポーネント群。Oracle DatabaseとOracle Fusion MiddlewareでSOA基盤を構築し、Oracle E-Business Suiteや買収したPeopleSoft、Retek、他社の業務アプリケーション、手組みのアプリケーションを稼働させる。SOA基盤のための要素をすべてFusion Middlewareで提供し、Oracle Enterprise Managerで全体最適を実現できるのがオラクルの売りだ。
日本オラクルは2005年末までBI、Application Server、Enterprise Managerのプロモーションに注力する。特にEnterprise Managerは、Oracle DatabaseとFusion Middlewareを統合し、EAを実現するためのキーのツール。オラクルでは「年率200%以上の成長を目指す」としている。9月以降に出荷開始する「Oracle Database 10g Release 2」に同梱するOracle Enterprise Manager 10g Release 2では、システム構成をビジュアルに確認できるトポロジービューワーや、データベース管理者の操作がセキュリティポリシー、コンプライアンスに合致しているかを確かめる機能が追加される。
SOAを進めるうえでオラクルが必要と考えているのが、データ統合とプロセス統合。データ統合はすでに一部製品を出荷しているData Hubが実現する。プロセス統合はBPELエンジンを実装した「Oracle BPEL Process Manager」で行う。BPEL Process Managerは7月25日に発売し、8月9日に出荷する。オラクルはビジネスプロセスの統合でもフルラインのサポートをアピールしている。
日本オラクルのシステム事業統括 システム事業推進本部 西脇資哲氏によると、ビジネスプロセスのモデリングは「Oracle BPEL Designer」を使い、サービスの設計・開発は「Oracle JDeveloper」、サービスの配布・実装は「Oracle Application Server」、ビジネスプロセスのマッピングは「Oracle BPEL Process Manager」、実行状況の確認は「Oracle BPEL Process Manager」「Oracle Business Activity Monitoring」で行うことができる。IBM、SAPなど競合ベンダはいくつかのプロセスで手薄になっているとして、「必要な一連のコンポーネントを持ち合わせているのはオラクルだけ」としている。
価格でもOracle BPEL Process ManagerとOracle Application Server 10g Enterprise Editionを組み合わせた価格は500万円程度で、「ビジネス・プロセス・マネジメント製品としてはありえない価格帯」(西脇氏)という。
オラクルはまた、SOA環境に対応したセキュリティ製品として、3月に買収したアイデンティティ管理製品ベンダ、Oblixの機能をFusion Middlewareに盛り込む計画。年末までに出荷する。オラクルの従来のシングルサインオン機能、ディレクトリ管理機能と組み合わせることで、他社のWebアプリケーションサーバとのシングルサインオンやWebサービスでのセキュリティ機能が向上するという。
Oracle Application Serverは売り上げやシェアで、IBM Websphere、BEA WebLogicに追いつけないでいた。しかし、三澤氏は「2005年度第4四半期には北米で売り上げが倍増した。アジア太平洋地域でも年率40%の伸び」などとして「グローバルでBEAを捉えた。今年中にNo.2になるとみている」と述べた。国内ではFusion Middlewareで年率50%の伸びを目指す。
(@IT 垣内郁栄)
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日本オラクルの発表資料
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