ギガビット・イーサがファストイーサを抜く、国内スイッチ市場

2005/8/3

 IDC Japanが8月2日に発表した国内LANスイッチ市場動向で、ギガビット・イーサネットスイッチの売上金額がファストイーサネットスイッチの売上金額を2004年に初めて上回ったことが分かった。IDC Japanは「多くのベンダがギガビット・イーサネットスイッチを値下げしたことで、ポート単価が下がり、購入が容易になったことが主な要因」と分析している。

 IDC Japanは「今後もギガビット・イーサネットの出荷ポート数は増加傾向が続く」と予測。ただ、同時にポート単価の下落も続くため、売上金額の成長率は、出荷ポート数の成長率と比較して低くなるとIDC Japanは見ている。

 2004年の国内スイッチ市場は、出荷ポート数が2836万3000ポートで、売上金額は1830億円。いずれも対前年比でプラス成長になった。ベンダ別の売上金額のシェアは、シスコシステムズが1位を維持。出荷ポート数でも首位となった。

 IDC Japanのネットワーク機器担当アナリスト 草野賢一氏は、「ベンダが今後シェアを向上させるためには、販売チャネルに対する利益率の向上と、製品ラインアップの集中が有効」と分析している。

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
IDC Japan

[関連記事]
2階層構造でアクセスレイヤの制約を打破、エクストリーム (@ITNews)
レイヤ2、3の再定義が必要なほどインパクトのあるスイッチ (@ITNews)
「業界最高のポート密度」、フォーステンの新モジュール (@ITNews)
ギガビット・イーサが家庭進出、「来年半ばに移行が始まる」 (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)