【特報】123→284→3万6239件、楽天流出事件が拡大

2005/8/9

 クレジットカード番号を含む個人情報が流出した楽天は8月6日、個人情報が累計で3万6239件流出していたことが分かったと発表した。うちクレジットカード番号が含まれるのは1万26件。楽天はこれまで流出した個人情報の件数を123件(7月23日)、284件(7月28日)としてきたが、今回の判明で大規模流出事件に発展した形だ。

 流出した個人情報は、楽天市場に出店する「AMC」(センターロード運営)を利用したユーザーの情報。大手マスコミからの追加の情報提供で分かったという。楽天によると、判明したのはAMCのこれまでの受注件数である約9万4000件のうち3万6239件で、クレジットカード番号が含まれるのは、同店舗で使用されてた約2万1000件のうち1万26件。現状ではどこから個人情報が漏えいしたかは分かっていない。

 センターロードは自社のWebサイト内に「現在のところ、スパイウェアなどに代表されるサイトへの不正アクセスによるものなのか、楽天市場関係会社によるものなのか、弊社内よりの流出によるものなのか、その他の理由など、現段階では、特定ができていない状況」と記している。

 また、楽天は同日、マスコミから提供された情報には、楽天以外のWebサイトでの購入と思われる取引情報が少なくとも8545件含まれていたと発表した。

(@IT 垣内郁栄)

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楽天の発表資料

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「楽天市場」個人情報流出が拡大 (ITmedia)
楽天市場店舗からカード番号含む個人情報123件が流出 (ITmedia)

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